子育てのよくある質問

子育てに関するQ&A(身体・運動的発達)
子育てに関するQ&A(言語の発達)
子育てに関するQ&A(社会性の発達)
子育てに関するQ&A(生活習慣の自立)
子育てに関するQ&A(その他)
子育てに関するQ&A(知的発達)
子育てに関するQ&A(情緒の発達)
子育てに関するQ&A(性格の発達)
子育てに関するQ&A(社会環境)
子育てに関するQ&A(家庭環境)

子育てに関するQ&A(身体・運動的発達)

Q:赤ちゃんには、母乳のほかに果汁を飲ませるのがいいの?
赤ちゃんには母乳のほか、果汁を飲ませるのがいいと聞きました。育児書にも「果汁をあげましょう」と書いてありました。飲ませるとすれば、どんな果汁がいいかとか、母乳との割合はどのくらいがいいかを教えて下さい。また1回の量についてもお願いします。
A:母乳嫌がる原因にも
現在の最先端離乳食の指導では、果汁は6か月までは与えてはいけないことになっています。特にアメリカ小児科学会では、2001年から「6か月までは決して果汁を与えてはいけない」と勧告しています。これは、早いときから甘い物に慣れさせると、虫歯や糖尿病になりやすいためと、母乳やミルクを嫌がるようになる危険性もあるからです。又、胃粘膜が未熟な時期に与えることで、アレルギーを起こしやすいことや低身長との関係も研究されてきています。
以前のミルクには、鉄を吸収させるのに必要なビタミンCが不足していたため、果汁やビタミンCの補充指導がなされていましたが、今はミルクにもビタミンCが必要量補充されているので、果汁をとる必要がなくなりました。また母乳は、もともと鉄の吸収力は良いので問題がないのです。もし始めるとしても、生後半年を過ぎてから、お子さんの様子を見ながら始めてみてはいかがでしょう
Q:離乳食はどのくらい食べさせればいいの?(生後6ヶ月)
生後6ヵ月。一ヶ月前から離乳食を始め、よく食べるのですが、量がどの程度でいいのかわかりません。食べたいだけ食べさてもよいのか、2回食になったら、1回目と2回目の量をどのように分ければいいのか、これまでの2倍の量を食べさせるということなのかなど知りたいです。
A:離乳食は、もの足りないくらいで十分
離乳初期は消化機能が未熟なため、欲しがるからと、たんぱく質などを多く与えてしまうと食物アレルギーを起こすことがあるので、中期の中頃まではおっぱいやミルクが中心となります。離乳食をよく食べるからと、初めから与えすぎると、急に食べなくなることもあるので、少し物足りないくらいで十分です。
1回の量は、ドロドロのおかゆが30g(小さじ5くらい)、すりつぶした豆腐が約25g(小さじ5)か白身魚約10g(小さじ2)、野菜が約15g(大さじ1)が目安。
2回食は、口からこぼさずにゴックンと飲み込むのが上手になったら進めます。
少食でも、飲み込むのが上手になったら2回食にします。2回食のどちらかを少し量を少なめにすると、赤ちゃんの負担が少なくてすみます。
とろみは開始時と同じ程度にして1ヵ月くらい続けます。食事時間は、日中の機嫌のよい時、10時と2時が一般的。生活にメリハリやリズムを作るためにも食事時間は、ほぼ同じ時間に決めるといいでしょう。
Q:鼻が悪いのですが、異常なほど強く鼻をかみます。(小学2年)
小学校2年の女の子です。鼻が悪いのですが、病院は少し行ってはやめてしまいます。夜になると、気持ちが悪いのかティッシュで何枚も、異常なほど強く鼻をかみます。ほとんど鼻は出ず、紙に血がついていることもあります。鼻より精神的な原因でしょうか。
A:ストレスなど要因も
まず耳鼻科を受診し、身体疾患の診断を受ける必要です。症状が軽快、消失しなければ、精神的ストレスや精神疾患が潜んでいることも考えられます。精神的に不安定になると、様々な身体疾患や、精神疾患を発症することがあり、時には治療や入院が必要なこともあるので、まずは専門医を受診するとよいでしょう。
ストレスが関与して、器質的な身体異常が起こることもあります。心身症から来る可能性があるとすれば、一般的な身体疾患では説明のつかない症状が継続する場合が多いものです。また、比較的重い症状の始まりや、身体表現性障害と呼ばれる疾患などの始まりも考えられます。もしそういう可能性が考えられるのであれば、一般的に心身症は心療内科で、身体表現性障害などは精神科での治療となります。
Q:息を吸うだけで吐かずに苦しそうすることがあります。(生後1ヶ月)
生後1か月の女児。初めは、おっぱいを飲んでいる時にせき込み、その後は「ひっくひっく」と息を吸うだけで、吐かずに苦しそうにすることが何度かありました。最近は咳込まないのに、急に息を吸い込むだけで苦しそうにするので不安です。
A:鼻や気管支に注意を
お乳を勢いよく吸うと、一部が気管に入り、咳をすることがよくあります。おっぱいの出る勢いが強すぎるなどのときは、一度”おっぱいのさし”が治まってから授乳しましょう。
一時的に声帯が閉じたり、気管が狭くなったりして、苦しがることもあります。また、人の呼吸筋は、吸気時に働きやすいようにできているため、「ひっくひっく」と吸う方が目立ち、息を吐く方が目立たないことがあります。
一般的に、吸気時に苦しがったり、音がしたりする場合は、鼻から気管の入り口までに異常があることが考えられます。息を吸い込むことで苦しければ鼻に異常があり、吸った息が吐きにくいようでしたら気管支に異常あることが疑われます。
泣いたときは別ですが、通常は、「身長が60センチ、体重が6キロ」を超えるまでは口呼吸ができないので、完全に鼻が詰まっている時には、それを通すような対応が必要となります。
Q:母乳ばかりでろくに離乳食を食べません。(1歳4ヶ月)
1歳4か月の男児。いまだに1日8回くらい母乳を飲んで、ろくに離乳食を食べません。母乳の前に食事を与えたり、できるだけ外に連れ出したりしているのですが、それでも改善しません。栄養が足りているか心配です。断乳した方が良いのでしょうか。
A:母乳が出ていれば問題ない
お乳が出ている場合は、離乳食をほとんど食べなくても元気に動き回っているはずなので、心配はありません。1歳前後に、「おっぱいの嵐」と言われるくらい、しきりに飲む時期がある子がいます。それはおっぱいが、栄養物としての食事と同時に、精神的な安定剤の役割を果たしているためです。
赤ちゃんは、何か不安なことや心配事があると、おっぱいを飲むことで、いつでもお母さんがそばにいて自分を守ってくれていることを確認して、とても安心します。そんな場合は、無理して断乳しなくていいでしょう。
2歳前後になれば、少しずつ親の食べているものを欲しがるようになるので、それを待ってから断乳してもいいと思います。
Q:「卒乳」できたのですが、哺乳瓶でのミルクがやめられません。(1歳7ヶ月)
1歳7か月の男児。1か月ほど前にやっと「卒乳」できたのですが、まだ哺乳瓶でのミルクがやめられません。眠い時や機嫌が悪いときは、ミルクを作るまでは泣きやまず、多いときは1日5回くらい飲みます。何か良い方法はないでしょうか。
A:「乳」で我慢のしつけを
「卒乳」ではなく「断乳」の方が効果的という考え方もあります。断乳とは、乳児から幼児へと脱皮させ、人間として成長させるやり方なので、母乳はもちろんのこと、哺乳瓶でのミルクやジュースなど一切を断つことです。
これは、母親がやめると決意したら、子どもがどんなに泣いても与えない方法で、人間として我慢させる学習でもあり、しつけの一つと言われています。この方法だと、ミルクや哺乳瓶を処分して、泣いても哺乳瓶では与えません。泣いたときは、外遊びを十分にさせたりして、気分転換をはかりましょう。
しつけは、親自身が自分との戦いです。子どもが泣くからといって、最終的に子どもの要求をのんでしまうのではなく、どのあたりで線を引くかを、いつか考えなくてはなりません。だからそろそろ、「しつけ」のひとつとして、コップで飲めるように切り替えてみるのも、一つの方法です。
Q:授乳の時に乳頭をかまれて痛いので憂うつです。
長男の授乳で、乳頭が切れてとても痛いので、スムーズに授乳できる状態ではありません。しばしば噛まれるので、血も出てきます。あまりに痛いので憂うつです。長女のときは、こんな経験はしなかったのですが、何が悪かったのでしょうか。
A:たまり乳をしないで
乳頭が切れるのは、古いお乳が乳房にたまって乳房が硬くなると、乳頭も硬くなり、赤ちゃんが吸いにくくなり、歯茎で強く引っ張るためです。また、歯が生えてきても、おいしいお乳の場合は決してかまないが、古くてまずいお乳は、容赦なく「まずい!」という信号を送るためにかむと言われています。
それで、たまり乳の古いお乳にせず、常に軽い乳房にしておき、新鮮なお乳を飲ませれば、切れることは少なくなるでしょう。低脂肪、低カロリーの野菜を中心にした和食にすると、サラサラのおいしいお乳にすることができます。
しばしばかまれるということですが、おっぱい以外の遊びの時に、おもちゃで噛んで遊べる物があったり、離乳食で噛むことを十分に行なっていると、噛まなくなることもあります。また、お母さんのストレスや不安を汲み取って、「ママ、いつもより心がこもってない」「ママ、おっぱいの時ぐらい、ゆっくりぼくだけに集中して」と噛んで教えてくれる場合もあります。
Q:歯並びが悪いようです。早いうちに治療した方がいいの?(1歳3ヶ月)
1歳3か月の女児。今はようやく8本の歯が生えたところですが、片方の前歯が少し奥向きに生えていて、歯並びが悪いようです。私もあまりよくないので、遺伝かもしれません。早いうちに治せるなら、いつごろから開始したらいいでしょうか。
A:あごの成長で改善
子どもの歯の生え方は、あごの成長とともに変わってきます。
ゆがんで生えてきたとしても、次第に真っすぐになることもありますし、後ろに生えた歯が徐々に前に動くことがあります。
それらはみんな、あごの成長に関わっています。あごの成長は、体全体の成長とともに生じるので、子どもが大きくなることで歯がそろってくる可能性はあります。
ただ、質問にあるように、歯並びや歯の形は、親と似ることが多いので、親の歯並びやかみ合わせが悪ければ、遺伝として子どもにも表れる確率は高いでしょう。
その場合の治療は、乳歯であれば3歳を超えてからです。本人のあごの成長を予測しながらの治療が必要なので、小児歯科か矯正歯科の専門医に相談してください。
Q:3、4日便秘して、綿棒刺激や浣腸を使用していますが癖にならないか心配です。
8ヵ月の女児。3、4日便秘して、綿棒で刺激してもだめなときは、市販の小児用グリセリン浣腸をほんの少量使いますが、浣腸は癖になるのではないかと心配です。小児科の飲み薬だと便がゆるくなりすぎて、お尻がただれてしまいます。
A:綿棒刺激や浣腸は心配なし
便秘は子育ての悩みの中で、非常に多いものです。便秘のために肛門が切れる、排便時の痛みのために子どもが泣くという訴えも多くあります。
便秘の対応法としては、綿棒刺激、浣腸、緩下剤、麦芽糖エキス(マルツエキス)、食事療法、腹部マッサージなどがありますが、綿棒刺激と浣腸は、薬を飲ませなくていいという安心感から広く使われています。しかし、ご質問のように「癖になるのではないか」という心配をされる方も多いのです。「癖になる」というのは、浣腸や綿棒を使わなければ排便しなくなるということだと思いますが、そうした事実の報告は今までに全くありません。綿棒刺激や浣腸は、手間がかかりますが、両者とも便秘に対する有効な対処法だと思います。薬も、ご質問のように、量によっては下痢を引き起こす可能性がありますので、使用法の調整が必要ですが、量や回数を正しく使用すれば、乳児の便秘の対処法としては問題ありません。
Q:離乳食を初めてから便秘がちです。便秘を改善するにはどうしたらいいでしょう。
6ヵ月の女児。離乳食も喜んで食べて順調ですが、離乳食を始めてから便秘がちになって、排便の際に痛くて泣きます。離乳食の与え方に問題があるのでしょうか? 便秘を改善するには、どんなものを食べさせればいいのか、教えてください。
A:内臓も消化の練習中
離乳食を始めると、ミルク以外の固形物の量が増えたり、新しい食品を与えたりしたときに、腸が受ける刺激状態によって便の様子が変わります。咀嚼の練習とともに内臓も練習しているため、便がゆるくなったり便秘になりやすいのです。
機嫌がよくそれなりに食欲があるなら、同じ量を同じ状態で続けましょう。このまま、続けているうちに慣れて、だんだん便もちょうどよい状態になります。
便秘を改善するための食品としては、腸を刺激する果物や、野菜(煮キャベツ、根菜のマッシュ)、ヨーグルトなどが効果的です。
離乳食開始の頃は、一時的にミルクなどから摂る水分量が減るので、水分不足も考えられますが、飲まなければ飲まないで、心配することはありません。
食べ物の他には、お腹のマッサージや体操も効果があります。ゆっくりと「の」の字を書くように手の平でしっかり押さえるように何度もマッサージをします。そして、お腹をねじるような体操をしたり、肛門を指で刺激します。できるだけ薄着に慣らして、足を動かしやすい服装にしましょう。
Q:噛むのが遅く、食事に時間がかかります。(2歳半)
2歳半の女児。食事に時間がかかり、毎日イライラしてしまいます。好き嫌いはないのですが、噛むのが遅くて、なかなか食事が進みまません。こんな状態では保育園で困るのではないかと心配です。
A:見守り、楽しい食卓に
お母さんがイライラしていることを、子どもは敏感に感じます。食べることが、緊張や義務感につながっているとしたら、残念ですよね。
幼い頃は、食事の量、摂取時間に差があるのは当然で、これは成長と共に変わってきます。親が準備しただけの量が、子どもにとって多すぎる場合もあります。
今は、好き嫌いなく一生懸命食べてくれる「子どもの、ありのまま」を誉め、見守り、楽しい食卓を心がけましょう。そうすることで、子どもはニコニコと食事を食べ、食べる楽しさや幸せを感じ、満たされることになるのではないでしょうか。
お母さんも一緒に、ごく自然に食事をすることも大切です。「ちゃんと食べるかどうか」と不安いっぱいで見ていられたら、子どもも緊張してしまいますから。
Q:偏食で野菜を全く食べません。何かに混ぜても気づくと吐き出します。(2歳2ヶ月)
2歳2ヵ月の男児が偏食で、ごはんや魚はいくらでも食べますが、野菜を全く食べません。何かに混ぜても、嫌いなものに気づくと吐き出します。発育は順調ですが、先日、口内炎ができ、このままではいけないと思いました。主食の量を少なめにすると「ごはんちょうだい」と泣き叫び、楽しく食事ができなくて悲しくなります。
A:少しずつルール作りを
この時期は、嫌いなものでも何かに混ぜるとごまかされて食べるようにもなりますが、気がつくとそれも出してしまうのは「わがまま」というよりも、「敏感な子」と思うと少し気が楽かもしれません。
「敏感な子」は、新しい環境に馴染むことに時間がかかり、新しい食品(とくに野菜)にも時間がかかります。
野菜に興味を持たせるには、例えばレタスをちぎったり、エンドウの筋を取ったりなどを一緒に楽しみながらのお手伝いさせてみましょう。子どもにとっては遊びの延長ですから興味を示します。
また、おやつの時間を決めてそれ以外は何も与えないことや、「好きなパンやバナナは野菜を食べてからだよ」というルールを作りましょう。
4歳頃になると「お約束」や「がまん」もできるようになるので、それからの子育ては楽になります。
Q:偏食があります。親としてどういう態度をとった方がいいのでしょう。(3歳)
保育園に通う3歳の男児、野菜が嫌いで、チャーハンなどに入れても、野菜だけを出してしまいます。この時期だけのことなのかもしれないと思いつつも、親として毅然とした態度をとった方がいいのかと迷ってしまいます。
A:食べることは、小さな子にとって一仕事
野菜といっても、食べたがらないのは、硬くて歯あたりの悪いものや、生野菜ではありませんか。子どもは、カレーやシチューや味噌汁などで、何らかの形で野菜を食べている場合がほとんどで、バランス的には、心配することはないと思います。幼児が生野菜を好まないのは、奥歯で噛み砕いたり、すりつぶしたりするのが、まだうまくいかず、飲み込む時に、喉ごしが悪いからです。それは、成長とともに次第に上手になって行きます。しっかりと「噛む」ことは顎の成長に必要ですが、もうしばらくは、やわらかい状態にした方がいいのかもしれません。
ただ人間は、不安な精神状態のときは、味覚や臭いに敏感になる傾向があるので、偏食があまりにひどい時は、「食べさせること」に一生懸命になるのではなく、「子どもが、集団生活ではどんな様子なのか」を見守ったりして、精神的な状態にも、気をつけて見てみるといいでしょう。
Q:抱っこして歩き回らないと寝つかず、ベットに下ろすと泣いて起きてしまいます。
生後1ヵ月半の男児。抱っこして歩き回らないと寝つかず、ベッドに下ろすと泣いて起きてしまいます。助産師さんから「泣いても放っておけば寝ぐずりは直る」と言われましたが、途中で聞いているのが辛くなって抱っこしてしまいます。
A:おなかがすいていなければ抱っこして
泣く理由は沢山ありますが、この頃の原因の第一は空腹です。寝るときに、母乳やミルクは十分飲んでいますか。飲ませ方は、時間にとらわれないで、赤ちゃんが泣いて欲しがったときにはいつでも飲ませる「自律授乳」が普通です。空腹に合わせて飲ませれば、赤ちゃんは満足で、ベッドにおろしてもそのまま眠ります。「時間制授乳」は、赤ちゃんの空腹と、お母さんが与えようとする時間が噛み合わないで不満足ですから、泣いてお母さんを困らせることがあります。まず赤ちゃんが泣いたときに飲ませてみて、それで泣きやむなら、空腹で泣いたというだけのことです。
まだ1ヵ月半ですから、おなかが満足していても寝つくのが上手でないことがあるのは当然です。そんなときは、大変でも抱っこして寝かせてあげましょう。だんだんと眠りが上手になっていきます。抱っこで腱鞘炎になる人もいるので、抱っこ紐(スリング)の利用もいいでしょう。また、静か過ぎて泣くこともあるので、音楽を流すなど試してもいいかもしれません。
妊娠中ずっとお母さんに包まれていたのですから、添い寝や添い乳、抱っこなどで十分の安心感と保温を与えてみましょう。人の気配を感じていると安心します。抱っこされていても「もうすぐ置かれる」のも気づいているのです。
Q:日中は外遊びも離乳食も順調ですが、夜2時間おきに泣いて起きてしまいます。
10ヶ月の女児。5ヶ月から始まった夜泣きが収まらず、2時間おきに泣いて、お乳を飲ませるか抱いて歩き回らないと泣き止みません。日中は外遊びも離乳食も順調です。夜は静かにし照明も暗くしているのに、毎晩のことで疲れ果てています。
A:眠りの内容が大人の形に
生後半年くらいになると、夜中目覚めて泣いてしまうことが多くなります。これは異常なことではなく、赤ちゃんの睡眠が「質を変えて、リズムを作っていく」一つの過程です。
新生児は昼も夜もなくお腹がすけば泣きますが、生後半年頃になると、夜の眠りの内容が大人の形へと移っていき、2時間くらいで深くなったり浅くなったりを繰り返して朝を迎えます。しかしまだ未熟なので、深い眠りから浅い眠りになったときに、ちょっとしたことで目覚めてしまうのです。体の動きや暑さ、寒さ、空腹、夢と色々な原因がありますが、眠りは一定の時間をおいて浅くなるので、ご質問のように2時間おきに泣くというような形で表われます。
このようなときに抱っこして歩き回ったりすると、眠りをこじらせてしまいます。そのうち眠りも上手になり、浅い眠りのときには夢を見るくらいで、また眠るようになるので、パターンができるまでは、焦らず、昼間はお母さんもお昼寝をするなどして休息を取るようにしてください。
Q:手足口病と診断されました。予防接収を受けても大丈夫?(2歳)
2歳の女の子です。最近、あちこちにポツポツができて手足口病と診断されました。まだポツポツはありますが、熱はなく、食事もとれるようになりました。まもなくポリオの予防接種があり、医者から「下痢がなければ大丈夫」と言われましたが不安です。
A:免疫機能回復後可能に
ポリオは世界中の多くの地域から排除され、世界保健機関(WHO)は2008年までの根絶をめざしています。わが国でも、ワクチン接種のおかげで、自然に感染する例はなくなってきました。しかし、ポリオ生ワクチンによって発症するワクチン由来麻痺(まひ)が、ワクチン接種者440万人に1例でていますので、免疫機能が低下した状態での「接種」は避けたほうがいいでしょう。医師に相談してください。
一般的には、手足口病と診断されたのなら、回復後の安定をはかるために、約2週間は待った方が確実でしょう。しかし、本来は、手足口病や一般の風邪ウイルス、突発性発疹(ほっしん)などでは、通常、免疫機能は低下しないので、回復すれば生ワクチンの接種は可能です。
感染により免疫機能が一時的に低下するのは、はしか、水ぼうそう、風疹(ふうしん)、おたふく風邪などで、これらは、1か月ほど経過してからの方が無難です。
Q:トイレトレーニングがうまくいきません。(3歳6ヶ月)
3歳6ヵ月の女児。トイレトレーニングを1歳半から始めましたが、いまだにオムツが汚れても平気で遊んでいます。声を掛ければトイレに座り、できることもあるのですが、自分からは滅多に教えません。いつまで待てば良いのかわからずにイライラし、叩いてしまうこともあります。
A:幼稚園・保育園に行く時がいい機会
布オムツしかなかった頃は洗濯も大変なので、親も必死になってオムツはずしを試みたのですが、洗濯機が普及し洗濯が楽になったこと、そして1980年代に紙オムツが普及してきたことで、その必要性が少なくなってきました。紙オムツは、子どもにも不快感が少なく、その結果としてはずすことが難しくなったといえます。
そろそろオムツをはずそうと計画することは必要ですが、それを「トレーニング」というほどの意気込みで取りかからなくてもいいと思います。
うまく教えてくれたときはきちんとほめて、できなかったときは叱らないで「もうきれいに替えたから大丈夫だよ」と、心地よい感覚を伝えましょう。幼稚園・保育園に行くと子どもはしっかりしようとするので、そういう機会に「おしっこ行こうね」と誘いかけて、できれば大いにほめて、自信と誇りを身につけさせたいですね。
日頃の親子の会話が一方的でなく、子どもの言い分をしっかり聞いてやることも大切です。そうすれば、子どもは親の期待に応えなければいけないという気持ちを、より早くから持つようになります。
イライラして叩いてしまうと、不安や恐怖が生じ、緊張感が増して、よけいに粗相をしてしまうので、温かく、忍耐強く、見守りましょう。
Q:妊娠したのですが、コーヒーがやめられません。紅茶なら大丈夫?
妊娠したのですが、コーヒーが大好きなので、なかなかやめられません。コーヒーのカフェインはよくないと聞いたのですが、紅茶なら飲んでもいいでしょうか。
A:大量に飲まなければ大丈夫
妊娠しても、基本的には普通の生活をすればいいのですが、コーヒーも紅茶も日本茶・中国茶・ココアにもカフェインやタンニンが含まれているため、大量に摂ると問題です。カフェインは血管を収縮・拡張させる働きがあるので、妊娠中に大量に摂ると、赤ちゃんの発育を抑えたり、母体の心臓の動悸を激しくします。ゆっくり休養して体を休めたい妊婦さんには、あまり摂取したくない成分です。
またタンニンは鉄の吸収を妨げるので、妊娠中は鉄分不足の貧血にもなり易くなります。1日に2、3杯程度のコーヒーや紅茶、お茶はかまいませんが、貧血の人は食間に飲むのが理想。食事中は麦茶か水が良いでしょう。どうしてもコーヒーを沢山飲まれる方は、ミルクやレモンで割ったりする工夫もしてください。
ノンカフェインのタンポポコーヒーや、カフェインレスのコーヒーも市販されているので、それを利用される方法もあります。

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子育てに関するQ&A(知的発達)

Q:就学前ですが、勉強に興味を示さず、何かに夢中になることもありません。
何でも頑張ってくれる子に育って欲しいと思って、環境は、できるだけ整えて育ててきたつもりです。でも、もうすぐ小学校だというのに、勉強に興味を示すこともないし、何かに夢中になることもなくて、見ているとイライラしてしまいます。
A:「頑張れ」より「頑張ったね」と認めて
「何でも頑張る」というのは、難しいことですよね。私たちだって、好きなことなら一生懸命になれますが、好きでないことには、なかなか頑張れません。好きなことというのは、自分で「おもしろい」と思えることです。
子どもがおもしろいと思えるのは、まず遊びの世界でしょう。遊びを十分に楽しんで育った子どもは、「興味」と「好奇心」という宝物を一杯持っています。時が来れば、それに磨きをかけるために、自分から机や本に向かうのです。
「頑張れ」といわれ続けていると、子どもはそれだけで疲れてしまうこともあるのです。励まされるより、どんな小さなことでも「頑張っているね」と認めてもらえた時の方が、子どもはずっとエネルギーがわいてきます。例えば、朝起きるのが苦手な子なら、「早起きしないと、小学校にいけないよ!」と励まされるより、「昨日よりは5分早く起きれたね。頑張ったね。」と言われた方が、ずっと自信を持てるようになるのです。「自分はこれで大丈夫なんだ」と思えたとき初めて、子どもは自分で、夢中になれるものを見つけられるのです。
Q:質問が多く、答えられない事もあり困っています。(4歳)
4歳の男児。最近「どうして雨が降るの」のようなことだけでなく「どうしてあの子は青い服を着てるの?」など、聞かれても困ってしまうことまで聞いてきます。好奇心は満たしてやりたいと思っても、答えられないことも多く困っています。
A:専門的な回答がほしいわけではない
幼い子どもは好奇心のかたまりで、不思議発見の連続です。それに3、4歳の頃は、おしゃべりが上手になり、複雑な表現もできるようになってきます。さらにその頃になると、子ども達は、知的な成長を周りの大人が喜ぶことを、よく知っています。「どうして?」と聴くと、大人達がそれに乗ってくることを、肌で知っているのです。親が忙しそうな時、「遊んでよ」というよりも「どうして?」と聞いた方が、自分の相手をしてもらえる効果があることを実感しているのです。だから、親の感心を引きたいための「質問」も少なくないのです。難しそうなことを聞けば、お母さんを長く自分の方に向けて置くことができますから。
親は、子どもから問われた時は「正しい答をしなければならない。その場しのぎやウソを答えてはならない」という使命感を持っていますが、多くの場合は、子どもは親に相手をしてほしいのです。「あの子は、どうして青い服をきてるのかしらねえ」とそのまま問い返して、子どもと会話を楽しんでみてはどうでしょうか。
Q:就学する前に何か学習させておいた方がよいのでしょうか。
長女が入学します。今まで特に字を教えたり数を教えたりをしたことがないので、みんなに遅れるのではないかと心配になって来ました。入学する前に学習させておかなければならなうことは何でしょうか。
A:学力よりも生きる力をつけること
一番大切なのは、文字や数より、「そんなことをすると学校にいけないよ」という脅しをしないこと。むしろ「お母さんの1年生の時は、こんな楽しいことがあったよ」というような、安心感をもてるような話をしてあげてください。そして、日常生活で、いろいろな「体験」を自分のものできるチャンスを大切にしてあげることです。
子どもにとって入学は、保育園や幼稚園とは違って「初めて社会に出て行く」という大きな体験です。学力よりも、大切なのは「生きる力をつけること」。通学を始めてしばらくは、帰ったらともかく「ご苦労さん」と温かく迎えてやってください。
心配な気持ちは分かりますが、「勉強は?友だちは?」と聞かれると、子どもの疲れは倍増します。学校で困ったことがあっても、子どもはそれなりに自分で解決方法を見つけていくものです。待っていれば、子どもからきっと話をしてくれます。子どもの力を信じて、待ってあげましょう。
Q:自閉的な傾向があると診断されました。(5歳)
5歳の男児。自閉的な傾向があると診断されています。幼稚園に入ってからは、友だちを求めるようになったり、先生の話を聞くようになったりして、少しは成長していますが「自分がイヤなことは友だちもイヤ」ということがなかなか理解できず、場の雰囲気が読めなくて、本人自身がだんだん自信がなくなってきたようです。
A:子どもは必ず成長し変化する
自閉的という言葉が一般化し、親の不安も大きくなってきた傾向がみられます。5歳くらいだと、まだまだ友だちとの関係性もうまくとれないし、人の心を理解できないのも珍しくないことなのです。きっと彼は、ゆっくりゆっくり成長しているのでしょう。そんなタイプの子に、言葉で情況を説明することは、かえって混乱をさせることになります。言葉は抽象的な上に、「もしあんただったら・・・」というようなたとえは、もっと理解しにくいため、友達とトラブルを起こして動揺している子どもは、親の抽象的な説明で、さらに混乱を起こしてパニックになってしまいます。
子どもにとって、相手の”友だち”の気持ちを説明されるより、自分の気持ちを理解して欲しいのです。わざとやったんじゃないということを親に分かってもらえれば、それからは落ち着いて親の言葉もきけるゆとりがでてきます。萎縮して自信をなくさせてしまわないように、少しでも友だちのことを理解した時には、十分にほめてください。
Q:発達障害について電話で相談したい
発達障害について電話で相談したい
A:発達支援センターがあります。
発達支援センターのぞみ  TEL:058-233-5106

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子育てに関するQ&A(言語の発達)

Q:言葉の遅れが心配です。(1歳8ヶ月)
1歳8ヶ月の男児。 1歳6ヶ月検診の時には、言葉らしい事が何も言えず、指差しも危ういので心配したのですが、言葉は個人差があるので様子をみましょうとのことでした。現在は、ある程度の話は理解します。指差しもするようになりました。しかし、言葉は「これ」と、「よいしょ」というだけです。あと、気分のよい時の「なんなん」は言います。「男の子は言葉が遅いよ」といって周りはなぐさめてくれますが、こんなものなのでしょうか?
A:ことばの発達はとても個人差が大きい
1歳半の検診で「様子を見ましょう」と言われたのですから、おそらく大丈夫だと思われます。「指差しができる」「簡単な指示について理解できる」ということですから、心配をしなくてもいいと思います。3歳前後になって、急に、びっくりするほど”おしゃべり”になってくる子も少なくありません。
ただ、子どもが好きだからといって、ビデオやテレビを見せすぎることには気をつけましょう。テレビやビデオは、一方的な情報ですから、言葉の発達には、必ずしもプラスにはなりません。
1対1で絵本を読み聞かせたり、「○○ちゃんは、▽▽がしたいのね?」などと、子どもの思いを言葉で確認したりしてみましょう。
また、親は子どもがやりたいことが見えてしまいますから、つい先取りしてやってしまいますが、それをじっと我慢して、子どもが自分の欲求を、何らかの言葉や動作で訴えてくるのを待つことも大切です。
Q:「吃音」を心配しています。(3歳半)
3歳半の男児。急いでいるときなどは特に「ぼ、ぼ、ぼく」とか、「あのね、あのね、あのね」と、同じ音や言葉をくり返します。「吃音」なのでしょうか? 矯正しなければいけないのかと心配です。
A:この時期の「吃音」は心配無用。
この時期の「言葉のつっかえ」には、「正常な非流暢性」という名前があるくらいで、ごく普通に起きる、とてもありふれたことなのです。
子どもは、言葉で「言いたいこと」がたくさんあるのに、まだまだ「口の動きがついて行かない」ために起こることだと考えられています。
もうしばらくして、話をする脳の働きが向上してくれば、次第に治まっていきます。
「ゆっくりいいなさい」とか「もう一度、ちゃんと言ってごらん」などという強制は、絶対にしないでください。さりげなく聞いてやるのが一番です。
そういう時期を、「子どもの成長の一時期」として、親の中でうまくやりすごしていける「ゆとり」を持てれば、子どもも落ち着いて話せるようになりますよ。
Q:赤ちゃん言葉はいつまで?(2歳)
これまでは「ワンワン」「マンマ」と、赤ちゃんことばで話しかけてきました。けれども、2歳近くになって、歩くのもうまくなり、最近は赤ちゃんというより「子ども」です。そろそろ、赤ちゃんことばで話すのをやめた方がいいのでしょうか。
A:3歳ごろを目安に、大人のことばも教えてあげて
「ワンワン」や「マンマ」などの赤ちゃんことばを使うことは、意味があります。なぜなら、そういうことばは赤ちゃんが発音しやすく覚えやすいからです。ワンワンが犬のこと、マンマがごはんのことだとわからない人はいません。やがて成長して大人になったとき、小さい子に話しかけるときのことを考えても、「ワンワン」や「マンマ」を知っておいた方がいいとも言えます。
ただ、これからは、赤ちゃんことばだけでなく「犬」や「ごはん」と表現するようにしていくといいでしょう。たとえば、散歩の途中で犬を見かけたら、「あ、ワンワンだね。犬だね。」と言って、両方を使えるようにしていくのです。そして、言い聞かせてわかるようになる3歳頃になったら、「”犬”って言うほうがお兄ちゃんらしいよ」とか「”マンマ”じゃなくて”ごはん”って言うほうがカッコイイな」というように教えてあげるといいと思います。
「その言い方はやめなさい!」ではなく、「こんな言い方もある」という言い方で教えてあげることで、子どものことばの数は増えていきます。
Q:発音がおかしいような気がします。(6歳)
6歳の男児。もともと言葉が遅く、よくしゃべるようになったのは最近なのですが、どうもサ行の発音がおかしいのです。「先生」は「テンテイ」、「サンタさん」は「タンタタン」になっているのに気がつきました。このまま放っておいても構いませんか? 来年は小学校なので心配です。
A:日本語の発音が完成するのは、6歳から8歳頃
たくさんお話ができるようになって、よかったですね。ご質問ように、発音の中ではサ行が、もっとも難しい音で、一番最後に習得すると言われています。サ行を、ごく遅くまでうまく発音できない子どもは、少なくありません。
相談のお子さんは、話し初めが遅かったようですから、まだまだ、習得中の段階だと思われます。もう少し長い目で見守りましょう。
小学校に入ってからもなかなか治らなくて、本人が自分自身で気になって「治したい」という意識が出始めたら、市町村で行なっている「言葉の相談」や「言葉の教室」に行かれるという方法もあります。
Q:「ことばの教室」って何をするところ?(3歳)
3歳児検診へ行ったら、「ことばの教室」を勧められました。少しことばは遅いとは思いますが、うちの子は「障がい児」だということなのしょうか? 「ことばの教室」って何をするところですか?
A:「ことばの教室」はことばがスムーズに使えるように練習をするところ
例えば岐阜市では、ことばの遅れの気になるお子さんを対象に、週1回1時間の個別指導及び小集団指導を行っています。保育所(園)、幼稚園に通いながらの通級も可能です。ことばの教室では、ひとりひとりの子どもに適したことばの指導を行い、全体的な発達を促して、社会生活への適応を助けることをねらいとしています。興味のある遊びをしながら、遊びの内容を深めていくことや、生活経験を豊かにすること中で、ことばをスムーズに使えるような手助けをしています。一度見学をされてはいかがですか。対象となるのは、「.ことばが遅れている子」「発音が不明瞭な子」「大人や子どもとうまくあそべない子」「ことばの続かない子」「集団に入れない子」などです。保護者とともに遊びを中心とした個別指導が週1回、小集団指導が月1回、保護者の学習会や季節の行事は全員で行っています。子どもがスムーズに話すために、「話すときの緊張」や「引け目」を取り除き、話す意欲を高めていきます。また、子どもに自信を持たせ、話すことの楽しさを味わわせるようにします。親だとつい叱ってしまって、子どもが緊張しまいがちなので、こういう教室で、専門家の指導を受けることは子どもにとってもいいことでしょう。
Q:気に入らないと奇声を発し、他の子に噛みついたりもします。(2歳)
もうすぐ2歳の男児。気に入らないことがあると「キィーッ!」というような奇声を発します。自分が使いたいおもちゃで遊んでいる子がいると、奇声を発しながら噛みついたりひっかいたりするので、公園や児童館へ行くのもはばかられます。
A:「奇声」に対して否定的な態度をとらないことが大切。
奇声は、言葉が未熟な1歳半ぐらいの子どもに多く見られます。自分の思い通りにならないとき、自分のテリトリーが侵されたと思ったとき、自分の思いがあってもそれを伝えるだけの十分な言葉を持っていないときなど、理由はさまざまです。ひっかいたり、噛みつくのも同じです。
奇声に託された子どもの気持を、受け入れてやってください。親が、叩いたり噛みついたことを叱ったり、否定的な態度を取るのは逆効果です。そのときの子ども自身の心を察して、「言葉」に置き換えてみてやってください。そして、その気持を相手の子どもに伝えてやるなどして、周りの子どもとの仲立ちをしてやります。「言いたいことを、言葉にできるように手助け」をしてもらうことで、子どもは学習をしていきます。ただ、奇声を発することで親の注目を引きたいと言うこともあるので、あまり親が神経質にならないことも大切です。
Q:「いや!」を連発します。(2歳8ヶ月)
2歳8ヶ月の女児。せっかく色々なことばを覚えてきたのに、最近急に「いや!」としか言わなくなってしまいました。そういう時期があると聞いていましたが、あまりに「いや!」ばかりで、ため息が出ます。いつ頃になったら直りますか。
A:必ず「いや!」は消えていくもの
お母さんも分かってみえるように、それは時期的なもので、決して悪い子になったわけではありません。子どもが初めて「自分の思いが別にある」ということに気づき、成人になるまでにだんだんと「自分」というものを築き上げていく第一歩なのです。「自分」は他の者とは同じではないとうことが分かり始めたのが「いや!」なのです。
子どもはこんな風に成長しているものだと思えば、親も余裕を持って子どもと接していけます。しかしいくら成長段階だとはいっても、子どもの言いなりになることがいいわけではありません。「いやなのね。どうしたかったのかな?」と、そのときの気持ちを確かめていく姿勢は大事です。
「いや」の時期がいつまでと決まってはいませんが、子どもの成長は目覚しいものですから、ある段階を過ぎると、必ずそれは消えていきます。その「いや」の時期にふさわしい親子のやりとりによって、子どもは表現力を獲得して育っていくものだと、気楽に考えていてください。

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子育てに関するQ&A(情緒の発達)

Q:言うことを聞かず、暴れたりします。(3歳半)
3歳半の男児。息子は言うことをまったく聞けず、かたづけをしようと言っても無視します。強く言うと、すぐに暴れ、私は手を焼いて一日中怒っています。息子にどのように接していけば良いのでしょうか。
A:少し冷静に観察することが必要
まず考えられるのは、よくある「活発すぎるタイプの男の子」という場合です。一日の中で、落ち着いているときも多くあって、親が話すときっちりと伝わるということがあれば、心配はありません。活発で次々と興味の移っていくタイプのお子さんに、お母さんが、つい指示したり、禁止したり、叱ったりということが多くなってしまうと、よけいに「言うことを聞かなくなる」可能性もあります。
そういう場合は、少し待ってやり、しばらくは子どもに任せてみて、つまずいたときだけ、具体的にどうすればいいかを、一緒に考えてやるという方法で接するのが一番です。そういう関わり方は、あとで必ず生きてくるということに確信を持って、しばらく接してみてください。
それに対して、活発というだけでなく、きっちりと話そうとしても全く伝わらなかったり、自分のペースを全く崩さないため、人と関わって遊ぶということができなかったりするときは、少し気になるので、専門機関を訪ねて、相談されてみることも必要です。
Q:指しゃぶりをしているときは、おっぱいをあげた方がいいの?(生後2ヶ月)
2ヶ月の男児。最近指しゃぶりをするようになり、深夜1時間近くしゃぶり続けていました。お腹が空いているのかと思い、おっぱいをあげるとゴクゴク飲みました。指しゃぶりをしているときは、おっぱいをあげた方がいいのでしょうか?
A:2ヶ月の指しゃぶりは心配ない
生後2ヶ月から4ヶ月におこる指しゃぶりは、ごく自然な発達によるものです。赤ちゃんは唇の感覚が非常に敏感で、おっぱいを飲んだり指をしゃぶったりして唇が刺激されると、満足感や安心感が得られるためだと考えられています。指は赤ちゃんが吸うのに、身近で手ごろな対象なのでしょう。このため指しゃぶりは、お腹が空いているときだけでなく、一人で静かにしているときもします。おなかがすいているようなら、おっぱいをあげてかまわないのですが、そうでないときには、強いておっぱいをあげる必要はないでしょう。
歯が生え揃ってからの指しゃぶりは、歯並びに影響することもありますが、今はまだ、全く心配することはありません。しかしとても気になるのなら、昼間だったら抱っこをしたり、お母さんが手を握って話しかけたりなどして、少し関心を他に向けることを試みてもいいでしょう。
Q:眠くなったり、退屈な時に指しゃぶりが続いています。親の愛情不足なの?(5歳)
5歳の男児。眠くなったり退屈な時に指しゃぶりが続いています。保育園の先生に注意されてしまいました。親がかまってやらないとか愛情不足ではないかと言われて、気になっています。
A:愛情不足や欲求不満ではない
指しゃぶりは、どこの相談にもでてくるものです。特に母親が働いていたり、下に弟妹が生まれた場合、お母さんには「十分に関わってやれないからではないだろうか」という負い目があり、指しゃぶりを見ると辛くなってしまいます。
赤ちゃんが生まれたすぐから乳首や哺乳瓶に吸い付くのは、唇の周りがとても敏感で気持ちがいいからです。指しゃぶりも、単にその延長です。3歳を過ぎると、お友達遊びもできるようになり、昼間の指しゃぶりは目立たなくなりますが、夜や退屈しているときはまだまだ続きます。これは、愛情不足ではなく、退屈しのぎの最も簡単な方法なのです。
ただ、歯並びに影響がでる可能性もありますので、永久歯に生え変わる頃には、なくした方がよいでしょう。叱られた時や不安な時の指しゃぶりも、心を落ち着けるものなので、成長段階のひとつです。不安の強い指しゃぶりの場合は、それ以外の現象が必ず見られるはずですから、そんなときは、親が一緒に遊んでやれる関係をつくるなどして、不安を解消してやることは考えてみてください。
Q:かんしゃくを起こします。(2歳)
2歳の女児。疳が強くて、思い通りにならないと大声を上げたり、私や友だちを叩いたりします。一日中ピリピリした子どもの様子を見ていると、私の方が疲れてしまいます。半年前に妹が生まれたせいでしょうか。育て方が悪かったのでしょうか。
A:まるごとこの子を受け入れて
この頃から自我が芽生えますが、自分の気持ちや要求を、言葉でうまく説明することができません。その上、妹が生まれたということで、お母さんも大変なのですが、この子にとっても「大変さ」が倍になってしまったのです。育て方が悪かったせいではありません。
「いい子」でいると、つい放っておかれてしまうので、少々めちゃくちゃだと思われる方法を取らざるをえないのです。どんな方法を取れば、親は自分の方を向いてくれるかを、子どもはちゃんと学習しています。
今、この子が必要としているのは「親に保護してもらう」ことなのではないでしょうか。子どもの困ってしまう行動には、必ず理由があります。その理由がわかれば、子どもに対して「いじらしい」という気持ちを持ったり、ゆるしてやったりできるのではないでしょうか。親に受け入れられて安心した子は、すぐに落ち着きを取り戻します。心配しすぎないで下さい。
Q:夜泣きが激しく、泣きながら激しく走り回ったり、叫んだりします。(3歳)
3歳の男児。最近夜泣きが激しく、せん妄状態のようになって、泣きながら激しく走り回ったり、叫んだりします。手をたたくような奇妙な動作もあり、てんかんのようなものなのか、それとも何かストレスがあるのかなど心配しています
A:自然におさまる
夜泣きは、子育て中の親にとってもっとも頭の痛い問題です。夜泣きのピークは1歳までですが、ご質問のように2歳過ぎになっても続くことがあります。ただぐずって泣くだけでなく、興奮して半狂乱状態になったり、あるいは走り回ったりわけのわからない行動をとったりすることもあります。このような状態は夢間遊行症とよばれます。読んで字のごとく本人は完全に目はさめでいないで、半ば夢の中で歩き回るのです。子どもに比較的よく見られる睡眠障害の一つですが、症状が派手なため、「てんかん」の一種ではないか、精神的にストレスが大きすぎるのではないかなどと心配して、脳波検査などを希望されて小児科を受診される方もいます。
しかし、こうした夢間遊行症がてんかんの症状で起こることはまずありません。またストレスがたまっているという証拠もありません。熟睡できるような睡眠剤を希望される方もいますが、その必要もありません。本人はまったく覚えていないのが普通で、そのために睡眠不足になることもありません。特別なことをしなくても、自然におさまります。
Q:夜中に急に起き上がり、泣いたり怖がったり走り回ったりします。(小学2年)
小学校2年の男児。夜中に急に起き上がり、泣いたり怖がったり走り回ったりします。名前を呼んでも、ちゃんと目を覚ますことなく、また寝入ってしまいます。朝になっても覚えていません。学校では元気一杯の子だといわれているのですが。
A:そのときの言葉をよく聞いてみて
夜泣きは、子どもの成長段階の節目に、色々な形で現れてきます。梅雨時と冬場に多いと言われていますが、これは、夜驚とか夢遊という種類のものでしょう。そのときの眠りの深いのが特徴です。
夜泣きの多くの場合は、お腹がすいた、喉が乾いた、暑い、おしっこがしたいというときですが、これらは間もなく、自然に目が覚めて、自分で解決できるようになってきます。もう一つは、怖い夢を見るときですが、泣いたり叫んだりしている時には、そのときの言葉をよく注意して聞いてください。「やめて」とか「返して」とか「イヤだ」といっていることが多いようです。それは多分昼間の生活に原因があるので、夜驚の続く時は、昼間の生活を注意して振り返ってみてください。学校で「元気一杯」といわれていても、もしかしたら無理をしてがんばっていることもあるのかもしれません。
Q:人見知りで友達とも遊べません。(3歳)
3歳の女児。久々に逢う祖父母にも、慣れるのに3日以上かかります。遊び場でも友だちの輪に入っていけず、私が中に入って、同じような子と話をさせようとしても、私の後ろに隠れてしまい、友達と遊べません。家では、喜怒哀楽の激しいくらいの子で、よく笑ったり話したりしているのですが。
A:順調に育っている証拠
自分の知っている人と知らない人を見分けて、その感情を行動で表せるということは、親から見ると困ったことでも、決して否定的なことではありません。知らない人に懐かないのは、知っている人にニコニコするのと全く同じことなのに、「懐かないとき」だけ、親は心配してしまうものです。特に祖父母の場合は、母親が責任を感じてしまうのかもしれません。
でも子どもがまだ「自分を保護してくれる母親と一緒にいたい」と強く感じているのなら、その気持ちを早く切り離そうとすると、返って逆効果になってしまいます。友だちと一緒に遊ばせたいのなら、母親が「遊ぼうね」と声かけをするのではなく、まず母親自身が、他の子どもたちと一緒にと遊びましょう。母親が他の子どもと一緒に楽しそうに遊んでいると、自分も仲間に入りたくなってくるものです。
最近は、大きな子が遊びのモデルを作ってくれる機会が少なくなったので、そういう親の助けも必要な場合も増えてきたようです。
Q:よく泣きます。(5歳)
5歳の男児。ころんでもさほど泣かないのに、「手を洗おうね」とか「幼稚園から帰ってきて「おかえり」といったとたんに泣き出し、時には1時間くらい泣き続けています。泣くツボがよく分からなくて対処のしようがありません。
A:泣く時は必ず理由があるはず
「泣く子は育つ」とか「泣く子と地頭には勝てぬ」とか、かつては、泣く子は「ちゃんと成長している」とか「自己主張ができる」ということで、プラスのイメージでとらえられていました。ところが最近、泣かない子の方が親にとって楽なので、泣くことがマイナスになってきてしまったようです。
子どもに限らず人間は、言葉ではうまく表しきれない感情を、泣くことで表現することが、結構あるものです。4歳になって、そろそろ自分の意思が出てきた子どもも、多分、幼い頃に泣いていた情況と、今、泣いている情況では、どこかに違いがあるはずです。
「泣く」という行為は同じでも、泣くことで母親に伝えようとしている中身は、きっと違っているのではないでしょうか。
泣くことは、子どもからのサインです。この子は今、何を訴えようとしているのかを、よく見てやってください。
Q:1歳半の時に妹が生まれてから、赤ちゃん返りが続いています。(2歳)
2歳の男の子です。1歳半のときに妹が生まれてから、ずっと赤ちゃん返りが続いていて、哺乳瓶を放しません。無理やりはずしてはいけないと聞きましたが、どうやってやめさせればいいですか。また、どんな対応を心がければいいでしょうか。
A:母子だけの時間を作って
今まで自分だけのものだと信じていた両親の愛情や関心が、後からきた赤ちゃんに奪われてしまったと感じて衝撃をうけているのです。赤ちゃんのようになれば、前のように同じようにかまってもらえるだろうと信じてやってしまうのが「赤ちゃんがえり」です。あるいは、赤ちゃんをわざといじめたりするお子さんもあるかもしれません。妹や弟の誕生後に見られるこのような幼児の行動は、切羽つまっている子どもが送っている赤信号だと考えてください。
このような心理状態ですから、哺乳瓶を離させることを考えないで、子どもの「お母さんは自分のことを好きではなくなったの?」という寂しい気持ちに対して応えてやることがまず大切。赤ちゃんをお父さんに任せて、母子だけの時間をつくってみるのもいいでしょう。子どもは以前の通りの母親だということがわかれば満足なのです。
同時に妹の世話の手伝いを頼み、「あなたの妹だね」と、兄としての行動の仕方を教えていくとよいでしょう。もともと子どもは大きくなりたいと望んでいますから、愛情の確認さえできれば、妹に寛大な気持ちが持てるようになります。
Q:顔の右側をしかめたり、目のパチパチを繰り返します。(2歳)
2歳の女児。最近よく、顔の右側をしかめたり、目のパチパチを繰り返します。テレビやビデオを見たり、何かに集中しているときにすることが多いようです。保育園での生活は楽しい様子ですが、このまま放っておいてもよいものでしょうか。
A:よい子を演じているのかも
同じ筋肉群の反復運動が繰り返されるのは、チックかもしれません。おそらく保育園の生活が始まったという急激な生活の変化によって生じる一過性のものなので、保育園に慣れるにつれて自然に解消されていくと思われます。しばらく様子を見てください。大切なのは、「また、している」「やめなさい」などと、決して子どもを叱らないことです。チックは神経性習癖といわれるように、わざとではなく、勝手に神経が筋肉を動かしてしまう不随意的なものなので、やめようとしても運動が起こってしまうものだからです。親が気にしないようにすることが一番大切です。
そして、子どもの生活についても点検してみましょう。保育園で「よい子」を演じていると、どうしても無理が生じます。喜んで行っているようみえても、保育士に様子を聞いてみることも必要でしょう。また、保育を参観してみるのもいいでしょう。もしも、TVやVTRの視聴のときに起こることが多いようでしたら、テレビを消すことも試みてください。身体を使って戸外で充分に遊ばせるなどして、気持ちを開放すると、少しずつ効果が出てくることもあります。
Q:眉毛を抜くくせが直りません。(小学2年)
小学校2年の男児。保育園の頃から、眉毛を抜くクセが直りません。特にクラス替えのあった後などは、そのクセが激しくなって、一本もなくなるまで抜いてしまい、後が赤く腫れてきます。性格的には、自分を抑えている傾向が強いように感じます。
A:子どもの不安や心配をわかってやって
眉毛やまつげや髪の毛を抜いたり、産毛を歯で噛んでひっぱったりする子どもは、かなりたくさんいます。抜かれたあとの状態を見つけた親は、痛々しくて、途方にくれますが、やっている子どもは、気分を集中して、それなりに力をコントロールして、程よい痛みを味わっているようです。だから、その行為をしている瞬間を目にするチャンスが少ないので、どんな時に抜くのかが、分かりにくい場合が多いのです。
ただいえる事は、このお母さんが気づいているように、「不安」や「恐怖」を感じる時に、そんな行為をしてしまうことが多いようです。特に言葉で叱ったり注意したりすることはなくても、多分この子は「無言の圧力」を強く感じてしまうタイプなのでしょう。
クセそのものに目を向けるよりは、その背後になる「不安」に目を向けて、その子が心から安心してすごせる居場所を作ってあげてください。
Q:他の子に比べて喜怒哀楽がはっきりしない気がします。(6ヶ月)
6ヵ月の女児。手のかからない子ですが、他の子に比べて喜怒哀楽がはっきりしない気がします。目が合えばにっこりとしますが、あやしたりしても声を上げて笑うようなことがありません。私自身、”あまり笑わない子”だったらしいので、性格的な遺伝によるものでしょうか。それとも私の接し方が悪いのでしょうか。
A:お母さんの気持ちを開放して
お母さんゆずりの、おとなしいタイプの赤ちゃんで、育てやすい子なのだと思います。大人としっかり目が合い、にっこりするなら心配はありません。赤ちゃんにも個性があります。他の赤ちゃんと較べるよりも、「お子さんが元気で、いきいきしているか」「人間に興味を持っているか」などを、よく観察してください。お母さんが気にしていると、ますます子どもがそのように見えてくるものです。
また、お母さんの不安が強いと、心からの笑顔で赤ちゃんに接する心のゆとりがなくなってしまうでしょう。その気持ちが赤ちゃんにも伝わって、親子がともに笑顔のない関係をつくってしまうことの方が心配です。
お母さんが、赤ちゃんのことばかりを気にして、「子どものことだけで頭が一杯」という毎日になってしまうと、それは返って、子どもとって負担です。お母さん自身が、自分のやりたいことや、自分の夢を持って、時には父親に赤ちゃんの世話を頼んで、自分だけの時間を楽しんでください。気持ちが解放されると、子どもを見る眼も違ってきますよ。
Q:毎日何度もパンツにおもらしをします。(4歳1ヶ月)
4歳1ヵ月の男児。毎日何度もパンツにおもらしをして、平気でいます。オムツにしようと言うと「絶対にいや」と言い、パンツが濡れたことを隠すようになってしまいました。発達に何か問題があるのでしょうか。間もなく幼稚園なので心配です。
A:あせるのは禁物
人間である赤ちゃんの体と頭には、もともとトイレトレーニングができるようなプログラムは存在していません。数万年前、まだ洞窟で生活していた頃は、もちろんオムツや下着はなく、排泄は気が向いたところで自由にやっていました。その当時から、人間の体はとくに進化していません。
ところが人間が作り出した文明は、どんどん進化を続け、服を身につけたり、家に住むようになったり、排泄場所を決めたりして、衛生的生活することが当たり前の人間社会を作り上げてきました。
オムツは文明の申し子です。日本で多くの赤ちゃんがオムツを使うようになってまだ数百年もたっていません。つまりオムツをしたり、トイレに排泄したりするということはきわめて文化的社会的な行為なのです。
パンツにお漏らしをしてしまうのは、まだ社会的な行為を学んでいないからです。または、トイレトレーニングやトイレでの、何らかの「いやな思い出」があるのかもしれません。
幼稚園入学に向けてあせるのは、禁物です。幼稚園でおもらししても、ちゃんと対処してくれますよ。
Q:毎晩のようにおねしょをします。(3歳10ヶ月)
3歳10ヵ月の男児。水分を摂る量が多いためか、毎晩のようにおねしょをします。祖母から、「寝る前にはちみつをなめさせると治る」と勧められましたが効果はありません。心身に何か問題があるためでしょうか。
A:自然に膀胱のコントロールが成熟するのを待って
3歳くらいでおねしょをしている子どもは、たくさんいます。調査によれば、3歳では3人に1人、4歳で4人に1人がおねしょをしています。おねしょは、膀胱がいっぱいになったときに自動的に収縮する(乳児期)のを抑える働きが十分に発達していないために起こります。
暑くて水分をたくさんとることが、おねしょの原因になっているわけではありません。
寝る前にはちみつをなめるというのは昔の人の知恵かもしれませんが、それが効果的という証拠はありません。3歳ではまず心配ありませんが、はちみつからボツリヌス菌中毒になることがあるので、乳児にはちみつは避けた方がいいでしょう。
4歳でのおねしょは、「治す」のではなく、「自然に膀胱のコントロールが成熟するのを待つ」という姿勢で対応するのがよいと思います。
Q:仕事で子どもを実家に預けるようになったら、帰りたがらず困っています。(1歳半)
1年半の女児。最近私がパートを始め、実家に預けるようになったら、祖母に懐いてしまい、仕事が終わって連れて返るとき大泣きで困っています。子どもが小さいうちに働きに出たからだとか、育て方に問題があるといわれ、落ち込んでいます。
A:心が”帰る準備”のできるまで待って
祖母の家から帰るときに限らず、保育園や児童館で「返りましょう」とう母親に、子どもが大泣きをして嫌がり、お母さんが手こずっている場面は珍しくありません。
もしかしたら、帰り支度の時に限らず、家の中でも「イヤー」と連発しているのではありませんか。まだ簡単な言葉しか話せなくても、「私には私の都合があるのよ。大人の都合で、動かされたくないのよ。」という意思表示なのだと考えてください。
とくに、その場に自分の味方がいるとわかっている時には、どこまでも頑張ります。それが、この場合の「おばあちゃん」なのでしょう。でも、抵抗しながら、この子は、家に帰らなければならないことは十分に分かっているはずです。
「早く、早く」とせかさないで、ひとまずゆっくりと子どもに向き合うこと。そして、帰り道におしゃべりするのを楽しみにできるように切り替えてみませんか。
Q:お風呂を嫌がります。(2歳)
2歳の男児。3ヶ月くらい前に祖母の所から帰ってからお風呂を嫌がります。オモチャも入浴剤も効果がありません。無理やり入れると、泣き叫びますが、仕方がないので、逃げないように鍵をかけて入れます。髪を洗うときは、一番嫌がリます。
A:大人にはわからない体験があるのかも
1歳半を過ぎると、お風呂だけでなく、水洗トイレを怖がったり、人の顔が大きく出ているポスターに泣いたりすることはよくあります。お風呂が嫌だというのは、何か、大人にはわからない体験があったのかもしれません。滑ったとか、熱かったとか、目に石鹸が入ったとか・・・。
私達は、お風呂に毎日入るのが当たり前だという生活をしているので、お風呂に入らないことを「とても困ったこと」と考えがちですが、子どもには通用しません。ましてや鍵を掛けられては、お風呂は、気持ちのよいリラックスできる場所ではなく、ますます怖い所になってしまいます。さらに、洗髪は不安をあおります。
「怖いからいや」と言っているのに、今まで自分を守ってくれたはずの母親がそれを分かってくれないのでは、ますます不安になってしまいます。アカでは死にません。まず家族が、お風呂に楽しそうに入る様子を見せてあげるだけにしましょう。あせりは禁物。まず、彼の不安が何かを見極め、それを取り除いてやることではないでしょうか。
Q:性器を触ります。(5歳)
5歳の女児。2歳半頃から性器を触ります。それだけでなく、柱に抱きついたり、椅子の角にも押し付けているので、それをみると、つい叱ってしまいます。最近は、私の見ていないところでしているようで、友人には相談もできず悩んでいます。
A:子どもにとっては遊びの一つ
大人は性的な行動と捉えてしまいますが、子どもにとっては、指しゃぶりと同じ「くせ」の一つでしかありません。指しゃぶりもオナニーも、心地よい刺激を楽しむ感覚遊びとしては同じようなものです。退屈した時に、「自分の体の一部を、遊び相手にしているのに代わりはない」と考えてください。そんな時には、決して”罪悪感”を感じさせるような叱り方はしないこと。不安にさせると、返って習慣化してしまいます。目くじら立てて干渉しないで、少しずつ働きかけて、自分なりに楽しめる遊びができるように仕向けでください。特に外遊びが効果的です。
子どもの行動には、それなりに理由ものあるものです。大人の心理的抵抗が強いと、余計に子どもが意識してしまうかもしれません。
Q:子どもの情緒の発達には、昔話などを毎日聞かせるといいの?
子どもの情緒の発達には、昔話などを毎日聞かせてやるといいといわれました。でも、わたしは自分の小さい時に、親から聞かせてもらったことがないので、話し方も分からないし、そういう話をするのが苦手です。やはり必要なのでしょうか。
A:絵本を読み聞かせるのもいい方法
子どもは「お話を聞かせてもらった体験」というのを、大人になっても非常に懐かしく思い出すものです。しかし、お話そのものよりも、その「話をしてくれた人」に対しての、心の結びつきを強く思い出して、懐かしんでいるものなのです。もしお母さんが好きなお話があれば、それが「昔話」でなくてもかまわないのです。幼い頃の「ちょっとした思い出」でも、話す方が楽しく話せる話であれば、それを聞いている子どもは自然に目を輝かせます。
話が苦手なら、絵本の読み聞かせをしたらどうでしょうか。すばらしい絵本が一杯あります。しかし、子どもの好きな絵本は、親の感覚とは少し違う場合が多いものです。子どもは、字は読めなくても、絵を見て好きな本を選ぶこともあるし、単純なくり返しだけの本を好むこともあるからです。そして、好きな本ができると、それを何度も何度も読んでほしいとせがみます。その話を完全に覚えてしまって、更に「読んで」とせがむのは不思議に思いますが、そうすることで、親との心の結びつきを確かめているのだと思います。もし、お母さんが絵本を読むことも苦手なら、その担当をお父さんにしてはどうでしょうか。「父と子の、心の通い合う時間」を自然に作っていける、とてもいいチャンスになると思います。

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子育てに関するQ&A(社会性の発達)

Q:友達と遊べなくなってしまいました。(3歳)
3歳の男児。少し前から児童館に行くのをいやがったり、公園にたくさん子どもたちがいると入るのをいやがるようになりました。人見知りも激しくなっています。どこにも行きたがらないので、このまま友だちと遊べなくなるのではと心配です。
A:背中を強く押すのは逆効果
子どもは子どもが大好きですが、大勢いる状況には圧倒されてしまいます。「もうすぐ幼稚園に行くのだからね」と何度も親が言い聞かせたり、馴らしのためにと集団に入れてみたりもする準備は大切ですが、急に無理をするのはやめましょう。
初めて子どもを集団に入れることで、お母さんが緊張していませんか。親の緊張は子どもに伝わります。また、子どもが集団に入ることを躊躇しているのに、「しっかりして」と背中を強く押しすぎると、子どもは直感的に大変なことになりそうだと、自分を護っているのだとも考えられます。
きょうだいの多い子どもや度胸のある子は、幼稚園にも早く慣れますし、喜んで通園します。しかし、多くの子どもにとって初めての通園は大仕事です。親がゆったり構え、「毎日行けなくてもいい」くらいに考えてちょうどいいと思います。幼稚園に行けないと、小学校にもいけなくなるのではないかという心配は杞憂です。親の心配はわかりますが、今の段階で無理をしないことが大切です。
おとなしい子、引っ込み思案な子には、できるだけ少人数の幼稚園、あるいは、毎日行かなくてもよい保育をしているような施設を探すなどしてはどうでしょう
Q:幼稚園で教室を飛び出してしまい、外出しても私から離れて行ってしまいます。(3歳)
3歳の男児。幼稚園では教室を飛び出してしまい、外出しても勝手に私から離れて行ってしまいます。ちょっとしたことで癇癪を起こし、言い聞かせても、なだめても、まったく聞きません。「ママあっち行って」とか「ママ嫌い」と言われ、悲しい気持ちになります。こんな子とどう接していけばいいのでしょうか。
A:頭ごなしに規制しないで気持ちを聞いてやって
活発であまり落ち着きのないタイプの子は、いくらでもいます。こういう子のエネルギーを上手に引き出しながら満足するような遊びや活動が今、この子には不十分であることのサインと見ることもできます。まだ社会性が不十分なので、すぐにおとなしくしろと言われることに反抗しているわけです。こういうタイプであれば、やがて社会性が出てくれば少しずつ周りに合わせて行動できるようになるので、頭ごなしに規制せず、「○○したかったの?」と聞いてやるという対応を繰り返し、お母さんは僕の敵じゃないと実感させてあげてください。
あまりに落ち着きなく、次から次へと興味の対象を移していくようであれば、アスペルガー症候群や、注意欠陥多動性障害(ADHD)という点から彼を理解していくことが必要かもしれません。もしそうなら、専門の医師に相談されると、彼に合った指導法がみつかります。
Q:幼稚園に行きたがりません。(5歳)
5歳の男児。着る物や持ち物にこだわりが強く、幼稚園の制服や帽子を嫌がったり、幼稚園でトイレに行かなかったり、階段を登らなかったりするので、先生から、子どもの意見を聞きすぎて育ててしまったのではないかと非難されています。
A:「イヤだ」という子どもの声をちゃんと聞いて
子どもの「イヤだ」という意思表示が、幼稚園という場面で多く見られているような気がします。もしかしたら、幼稚園に行きたくないという何かを感じている、子どもの具体的な訴えなのかもしれません。それがなかなか大人には分かってもらえないのですね。少子化が進み、近くでは遊ぶ友達もいないので、3歳から幼稚園に行く子が増えています。それはそれでいいのですが、同じ年齢集団で行動するとなると、足並みを合わせなければなりません。それが苦痛と感じる子もいるのです。
この子の場合は、親が子どもの意見を聞きすぎたのでもなく、子どものわがままや甘えでもないと思います。子どもが制服を着るのを嫌がったときは、「幼稚園に行きたくないんだね」と言ってやれる心の余裕を持ってみてください。子どもは、分かってもらえたと思えたら、心にひっかかっていることを伝えたり、また安心して行けるようになるものです。
Q:幼稚園に通い始めてから乱暴になり、弱い子をいじめているようです。(4歳)
4歳の男児。幼稚園に通い始めてから言葉も行動も乱暴になり、平気で「あっちにいけ」などと言い、手加減のない戦いごっこや女の子いじめで幼稚園の先生からも注意を受けました。注意をすると反抗的な態度になり、私も感情的になってしまいます。
A:「イヤだ」という子どもの声をちゃんと聞いて
子どもは幼稚園という集団生活の中で、順番を待つこと、みんなで助け合うことなどの社会的ルールを学習します。先生や年長の大勢の仲間たちすべてが学習のモデルになります。その中には、大人からみると「困るな」ということもあり、年長児をまねて汚い言葉を使ったりすることはよくあります。これらのほとんどは一過性のもので、目くじらをたてる必要はないでしょう。
問題は、友だちに「嫌い」と言ったり、ひどく攻撃したり、女の子をターゲットにしていじめたりすることです。このような他人を傷つける行動は、断固としてやめさせなくてはなりません。相手の嫌がらない表現方法を伝えるチャンスと考えましょう。他の子への関心を攻撃的・否定的な表現でしか表せないのでは残念ですから。
重要なことは、それが「いけないことだ」と、いかにして子どもに的確に伝えるかです。暴力的になっている子どもを止めようと、親が大声や力で抑えつけようとするのは、子どもに暴力の「方法」を教えているようなものです。
子どもが問題を起こす度に、しっかりと子どもの目を見て、「一緒にやる?」「貸してほしいの?」「あとならいいよ」などの言葉を用いながら、何度でも、根気よく伝えることが必要です。
Q:学校でいつも一人で行動しているようです。(小学2年)
2年生の女児。明るい子だと思っていたのに、クラスで1人浮いているようです。いじめられている様子はありませんが、休み時間に友だちと外へ出ることはなく、一人で本を読んでいるし、遠足の時も1人でお弁当を食べたらしいのです。「さびしくないよ」とは言うのですが、これからどうしてやったらいいのか分かりません。
A:まず親子で遊ぶ時間をつくる
1人で本を読んでいることが好きなら問題はないのですが、あそぶ友だちだがいないために1人でいるのだとしたら、これからの接し方に少し工夫がいるでしょう。「さびしくない」という言葉は、親に心配をかけたくないからかもしれません。もしかしたら、また親とのかかわりを必要としているのかもしれません。
「友だちとあそぶ」ということばかりにとらわれないで、まず、親子で楽しい時間を作ってみましょう。一緒にゲームをしてもいいし、時間がなければ交換日記を書いてみる方法もあります。
両親にしっかりと愛されているという自信が持てると、1人でいても傷つかずに済むし、また、友達の中に入っていく「力」もでてくるものです。
Q:保育園で友達を噛んでしまうらしく、困っています。(4歳)
4歳の女児。保育園に行き始めたら、しばしば友達を噛んでしまうらしく、噛まれた子のお母さんが保育園に何度も苦情を言っていかれるようで、それを保育士さんから聞いて、謝りにいくべきかどうか悩んでいます。
A:親の意識に変化がおきている
確かに、保育園から帰った子どもの手や足に歯型が残っていると、その子の親は驚くでしょう。まだうまく言葉での意思の疎通ができない年齢だと理解はできても、傷ついたわが子を見ると、つい感情的になってしまう気持ちも分かります。
保育園では、おもちゃの取り合いは日常茶飯事ですが、おもちゃを手放したくないときに「噛む」という行為は、必ず勝利を収めるので、それを体験した子どもはいつもそれを実行します。そしてその噛みつき行為は、友だち間で学習して広がっていきます。雨が続いて外遊びができない時などは、噛みつきの度合いは広がってきます。そんな子ども達の様子は、昔から少しも変わってはいないのに、最近は、それを「子供同士の成長過程」として受けと受け止めることのできない親たちが増えて、加害者・被害者という問題構造になってきてしまったようです。
親子の心理的な距離が近くなり、子どもが噛まれると、自分が噛まれたような痛みを感じる親は増えたので、親への謝罪が必要になる場合もあるでしょう。
しかし同時に、保育士さんに「噛みつきは、言葉がちゃんと出るまでの一つの実力行使でもあります。子どもたちに”安心して本音を出しても一緒に遊べる”ことを、どうしたら実感させてやれるかを一緒に考えて行きましょう」と、きちんと説明してもらうことも大切です。
Q:私から離れません。(3歳)
3歳の男児。最近、用もないのに私を探します。外に出るときも、私が行かないと自分もやめると言います。私と遊びたいわけではないのに、私の姿を追うので、甘えさせてやりたい反面、早く離れて欲しいとも思ってしまいます。
A:自分の力のなさに気づく頃
1歳2歳の頃は赤ちゃんとして保護してもらえたのに、3歳頃になると「自分でやってもいい頃」と、親の方が思ってしまう時期です。母親を追い始めるのは、自己主張をし始める時期と重なることがよくあります。
色々なことに自分で手を出そうとして、失敗すると叱られてしまうので、急に、母親から見放されたような気持ちになってしまうのです。叱られて、「自分を保護してもらえない」と気づいたとたんに、「自分の力のなさ」を実感して不安になってしまい、母親を追いかけてしまうのでしょう。
こんな時期は、母親はまず子どもに一声かけてから行動しましょう。「ママは洗濯を干してくるからね」と声かけをするだけで、子どもは離れていても安心するものです。母親が必ず戻ってくると安心できれば、離れていることへの不安は少しずつなくなって、子ども自身の行動範囲も広がってきます。
Q:「バカヤロー!」を連発し困っています。何か不満があるのでしょうか。(4歳)
4歳の男児。最近「バカヤロー」を連発するようになり困っています。注意すればするほど、おもしろがって「○○のバカヤロー」というので、無視したいのですが、周りの目が気になって、それもできません。何か不満があって言うのでしょうか。
A:やはり反応しないことが一番
やっと言葉が話せるようになったと安心した矢先に、こういう状態になってしまっては、親は頭が痛くなってしまいますね。でも実は、その「親の頭の痛さ」が、「子どもの望んでいること」なのです。
ママが自分の方に注意を向けてくれるには、ただ「ママ!」と呼ぶより、「バカヤロー」を連発する方が、ずっと効果があると学習したからです。
4歳というと、「ママ、これやって」と言っても、「自分でできるでしょ」といわれる場面が多くなってきます。だから、ママは怒ったとしても、こちらを向いてくれれば大成功だと思っているのです。
だから、聞こえない振りや知らん振りをするのが一番。「これを言っても効果がない」と分かれば、自然に使わなくなります。そのかわり、何か具体的なよい場面・・・例えば何かを手伝ってくれたなど・・・をみつけて、十分に誉めてやってください。母親が自分のことを忘れていないと実感できれば、次第に落ち着くものです。

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子育てに関するQ&A(性格の発達)

Q:自分の世界に入ってしまいます。(小学1年)
小学校1年の男児。食事中が着替え中でも、何かを空想しているのか、放っておくといつまでもボーッとしたまま、動作が次に進みません。自分が話したいことがあるときは、それをしゃべってしまうまではこちらの言うことに耳を貸しませんが、いったん自分の世界に入ってしまうと、こちらの言葉は聞こえなくなるようです。
A:「早く」をこどもに言わないで
小学校に入ると、とたんに、親が子どもを見る目が変わってきます。今までは「この子はのんびりした子、おとなしい子」と言う目で見ていることができたのに、小学校に入ると、「こんなにのんびりしていては、おいてきぼりにされるのではないか」という心配が加わってくるのは、どんな親でも感じることです。
しかし、肝心の子どもの方は、小学校に入ったからからといって、急に性格が変わるわけではありません。昨日までは自分に合わせていてくれた母親が、急に「早く!早く!」と言い出して、きっと、とまどっていることでしょう。
そんな時は、子どもは、自動的に「耳にシャッターを下ろしてしまう」ということがあるのです。子どもの自主性は、「任せる」ことによって育っていきます。
「1年生になったら、こうでなければ・・・」という”教科書的”な発想から離れて、自分の子どもの成長を信じて、子どものペースにつきあってあげましょう。
Q:人のものを欲しがります。(2歳5ヶ月)
2歳5か月の女児。ほかの子が使っているおもちゃを片っ端から取ります。そのおもちゃで遊びたいのではなく、人が持っている物が欲しくて仕方がないようです。家では親に「貸して」とやり取りできるのに、どうしたらいいのでしょうか。
A:口出しせず見守って
人の物に、興味を強く持ち始める時期になったのですね。また、集団で生活する動物は、その群れのリーダーを決めて、そのリーダーに従って行動することが、身を守る手段として大切なことを知っています。人間も「集団で生活する動物」ですから、特に子供の世界では、リーダーを決めるために、けんかをしたり、物の取り合いをしながら、だれが1番強いかを、知らず知らずのうちに競っているのです。まだ社会性が発達していませんから、そんな部分が表に出てしまうのでしょう。
今、大人たちがそれを理解できずに、口出しをしたり、手出しをしたりして、子どもの世界を壊しているという場面が、しばしば見られます。外では、お子さんが今のところ、1番強いリーダーなのでしょう。危険でない限り、子どもたちの世界を温かく見守って下さい。もっと子どもらしく、群れでのびのびとできるようにしてあげないと、大人になって社会生活を学ぶことができなくなります。
おもちゃを取られた子の気持ちをちゃんと話してやれば、わかるようになります。
Q:落ち着きがありません。ADHD(多動児)かもしれないと思うようになりました
3歳の男児。わずかの間もじっとしていることができず、動き回っています。育て方が悪かったと非難されたこともありますが、最近、ADHD(多動児)かもしれないと思うようになりました。ADHDについて教えてください。
A:もしもADHDでも心配はない
多分この場合はADHDではないと思いますが、一応そのことにについて簡単な説明をします。
ADHDは、4歳くらいから発症し学齢期の5%くらいは、いるのではないかと言われています。親は心配されますが、3年生くらいで落ち着いて、普通に生活できることが多いのです。しかしそれまでは、周りに迷惑をかけないか、友だちに怪我をさせないか心配でしょう。
でも、育て方が悪かったと悩む必要は全くありません。もし「手足をそわそわ動かし続けたり」「走り回って高い所に言ってしまったり」「質問し終わる前に答えてしまったり」「待つということができなかったり」することが多々みられるようでしたら、専門医に相談するという方法もあります。
きちんと診察してもらって、そこで「大丈夫」と言われれば安心できるでしょう。もし、その疑いがあるとしても、その子に合った適切な治療がありますから、心配しないで下さい。ちゃんと適応できるようになります。
Q:私から離れません。(8ヶ月)
8か月の男児。最近、私の姿が見えなくなると、ぐずることが多くなりました。べったりくっついていたいらしく、一緒に遊ぶより、抱っこやおんぶをせがみます。おんぶしたあとも下ろした途端に泣き出したりします。どうしたらいいでしょうか。
A:ぬくもり感じ生活学ぶ
この時期は「8ヶ月危機」などと呼ばれることもありますが、大好きな人の姿が見えなくなると、すぐにぐずったり泣いたりして、「不安感」と「甘えたい」という気持ちの信号を発します。大好きな人との絆ができていない場合には、この危機がないとも言われます。
母親とべったりくっついていて、母親がすることのすべてを見て、人間としての基本的生活を学習する時期です。昔の母親は、背中におんぶして家事をしていましたので、赤ちゃんは背中で母親のぬくもりを感じながら、そして生活のすべてを学習できたのです。
しかし、時には「待つ」「我慢をする」ことを、少しずつ学習することも大切です。どうしても手が離せないときは、「ちょっと待ってね」と声を掛けながら待たせ、済んだら「おりこうさん、さあおいで」と抱っこしてあげて下さい。
Q:食事に時間が長くかかります。(5歳)
5歳の女児。好きなお菓子や果物だと異常に早く食べるのに、食事だと時間が長くかかってしまい「早く食べなさい」と叱る毎日です。幼稚園では昼食が終わった順に外で遊ぶのですが、娘は食べ終えることができず、外で遊ぶことができません。身長が低く、お友だちにぶつかってこられて泣くことも多いようです。
A:情緒を安定させて
幼児期の食欲不振の原因は気分的な要素が大きく、大人が矢継ぎ早に注意しすぎたり、話を聞いて欲しいのに聞いてもらえない、言いたいことがあるけれど言えない、などということとも関係があります。お菓子や果物は好きで、よく食べるのですから、口や歯の機能は育っているのでしょう。でも、「異常に早い」と表現されているように、おいしく食べるというよりもイライラして食べているような感じがします。お母さんとお子さんのテンポが違い過ぎて、お母さんがイライラしているのではないでしょうか。また「しつけは大事」と思うあまり、余裕をなくしていませんか。
まずは、お子さんの情緒を安定させ、食事と切り離して、じっくり子どもの話を聴くことを心がけてみましょう。できるだけ否定せずに聴くことです。もしかしたら、お母さんにやさしくして欲しいのかもしれません。「早く」という言葉を使わずに、ほめる回数を増やしてみましょう。情緒が安定してくると、友人と遊べるようになります。食事時間は30分かかるのは仕方ないのです。お母さん自身が食事を楽しめるように心がけると、子どもも楽しく食べられるようになっていくと思います。
Q:喜怒哀楽が激しく、人に噛みつく事もあります。どんな風に叱ればいいの?(1歳)
1歳の女の子。おてんばで喜怒哀楽が激しく、おもちゃの取り合いになると、大きい子にも噛みつきます。1歳なのでどんなふうに叱ればいいのか悩んでいます。保育園でも、友だちを傷つけないか心配です。
A:喜怒哀楽が激しいのは感情が豊かな現れ
ストレスが強くて攻撃的になり、他人を噛むこともありますが、子どもには生まれつきのタイプがあり、持って生まれた資質が、喜怒哀楽が激しいのかもしれません。しかし喜怒哀楽が激しいのは、感情が豊かであるということでもあり、それをうまく生かせば、楽しみな子でもあるともいえます。人を噛むというのは、言葉で自分の気持ちを人に伝えることがまだうまくできないためなので、親はその「気持ち」をしっかり受けてやりましょう。対応の原則は、噛んだことを叱るのではなく、噛むしかなかったその子の気持ちを受けとめてやること。「だめよ」と言いながら「○○ちゃんはこっちが欲しかったんだね。お姉ちゃんが使っているから悔しかったんだね」などと、子どもの気持ちを代弁してやることが大切。時には一緒に言うこともできます。子どもを抱きしめてやり、目を見ながらその気持ちを確認して、気持ちが収まるのを待ちましょう。やがて言葉が出てくれば噛むことは少なくなります。
Q:平気でうそをつきます。(4歳)
4歳の男児。平気でうそをつきます。おやつを黙って食べてしまっているのに「食べてない」とか、歯磨きをしてないのに「ちゃんと磨いたよ」などと、大人顔負けの、しれっとした表情でいいます。このままでは末恐ろしくなります。
A:人格否定せず信頼を
子どもは、「本当はしてはいけないこと、本当はしなければいけないこと」をちゃんと分かっているのです。その時に、子どもに「またうそをついて……」とか、「どうせしてないくせに・・・いいかげんなことを言っていないで、早くしなさい!」などと人格を否定するような言動や態度、命令をするのは、今後の親子関係に深い溝を作ってしまいます。
子どものうそには理由があるはずです。「本当は分かってくれている」と親が子どもを信頼し、まだ成長過程で複雑な子どもの思いに寄り添うと、子どもの自尊心が育ち、結果的に、うそをつくという「子どもの苦しい心情」も自然と変わってくるでしょう。「ーを約束しなさい」とか「ーしなさい」ではなく、子どもを信頼したうえで、「しようね」という親子のやりとりの中で、お互いが納得できる関わりを大切にするとよいでしょう。
Q:「理想の母親」になかなかなれません。
自分自身が内向的で、人付き合いがへたなので、子どもにとって「理想の母親」にはなかなかなれません。子どもと一緒にいても、上手に話しかけることができないので、そのせいで、子どもがうまく育たないのではないかといつも心配しています。
A:ぼちぼち行こう
どのお母さんも、色々な形で「理想の母親像」というのを持ってみえるようです。それがあってこそ、満足したり反省したりできるのですから、理想を持つことは大切です。しかしその「理想」が、時には、自分を締め付けてしまう「鎖」のようなものになってしまうこともあるのです。自分で自分をどんどん締め付けて、「苦しい」とか「疲れた」という方向に向かってしまい、つぶれてしまうこともあるのです。
子どものことを、心から心配される気持ちはよく分かります。でも、お母さんは今のお母さんのままで、十分に子どもが慕っているのではないでしょうか。もし、非の打ち所のないようなお母さんだったら、子どもは、返って疲れてしまいます。
もし「こうなりたい」という理想像を持ってみえるのだとしたら、「子どもと一緒に、そちらの方向へ向かって、ぼちぼち行こか」くらいの気持ちでいるのが、子どもにとっても、ちょうどいいのではないでしょうか。

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子育てに関するQ&A(生活習慣の自立)

Q:おむつをはずせません。(2歳)
2歳の女児。布オムツで育てています。よく話しもするし、知的な行動するので、発達に以上はないと思うのですが、オムツだけはどうしてもはずせません。知的発達と、膀胱の発達とは関係はないのでしょうか。
A:オムツはずしは重要なことではない
かつては、オムツを早くはずせたお母さんは育児が上手だと言われていました。しかし今は、そんな評価はなくなりました。
赤ちゃんは、膀胱に尿がたまると反射的に排尿しますが、自立歩行ができる頃になると、無意識に抑制機能が働き始め、大脳に「尿意」という形で伝達されるようになります。排尿の感覚が2位間くらいになり、「おしっこ」という言葉を時々使えるようになったら、オムツをはずす準備を始めてもいい時期でしょう。
早く開始しても遅く始めても、オムツが取れる時期には、ほとんどかわりはないようです。下の子ができたりすると、「自分も、赤ちゃんのままでいたい」と子どもが思って、言わないこともありますし、「教えなさい」と干渉されるのがイヤで、言わない子もいます。
あせらないで、もうしばらく様子を見るのが一番いいのではないでしょうか。
Q:食事中じっとしている事ができません。(1歳5ヶ月)
1歳5か月の男児。食事中じっとしていることができず、すぐ席を立ってうろうろします。無理に座らせると、いやがってご飯どころではありません。仕方なく、遊んでいるところにスプーンを運んで「ながら食べ」をさせていますが、これでは食事のしつけができないと心配です。
A:無理をせず根気よく
1歳5か月の頃は、色々なことに興味津々で、じっとしていられない時期です。食事の時、一番気をつけたいことは、押し付けないということ。「食べなさい!」と命令し、親が、無理やり口に押し込んでいては、食事そのものが楽しいものではなくなってしまいます。
食事は、生きるための糧なので、おなかがすけば、無理強いしなくても、必要な分は食べるようになります。
おやつ以外の間食はさせず、外遊びで体を動かすようにして、「ごはん食べよー!」と誘ってみてください。そして、子どもが自分で食べるように、工夫してみることです。怒り過ぎることはよくないですが、食事の時は「座って食べようね!」という言葉かけや、「いただきます」「ごちそうさま」「こぼさないようにしようね」という”しつけ”は必要です。
毅然とした姿勢で、根気よく声をかければ、習慣になると思います。
Q:食べたものをわざと吐きだしているような気がします。(1歳半)
1歳6か月の男児。最近、自分からねだったものを何口か食べたあと、途中で吐き出すようになりました。そのあと同じものをちゃんと食べるので、わざとやっているように見えます。ついしかってしまいますが、どう対応したらいいのでしょうか。
A:ねだっても与えない
この年齢は、そんなに汗をかくほどの運動をしないので、親と一緒に朝、昼、夕と3食をきちんと食べていれば、空腹はあまり感じない時期で、おやつもあまり必要ありません。しかしまだ口唇期の延長線上で、常に何かを口の中に入れて学習する時期でもあります。おもちゃや身の回りのものなど、口に入れても危険でないものは、しゃぶらせて下さい。
しかし、食べ物はむやみやたらに食い散らかしてはいけないことを教え、しつけていくことは、この時期でも大切です。3歳ぐらいまでには、良いことと悪いことをきちんと教えましょう。
途中で吐き出すことを何度もやるようでしたら、次は絶対に与えないことがしつけです。子どもはもう、そのことを理解します。子どもとの駆け引きを、上手にやってみましょう。
Q:午後10時から午前1時にならないと寝ません。早く寝かせるには?(1歳2ヶ月)
1歳2か月の女児。寝る時間が遅く、午後10時から午前1時にならないと寝ません。夜中も1、2回授乳し、朝7時に起床。朝と夕方に2、3時間ずつ昼寝をします。なかなかこのリズムを崩せません。8時頃には寝かせるようにしたいのですが…。
A:外遊び連れ出してみて
規則正しい生活習慣は、身体だけではなく、脳や言葉の発達にも影響するため、早寝早起きの習慣をつけることは重要です。夕方ひと眠りしてしまうと、就寝が遅くなるとわかっていても、家事の忙しい時間帯に寝ていてくれると楽だし、無理やり起こすと、子どもの機嫌が悪くなるのもよくわかります。
もうしばらくして、子ども自身の体力がつくと、昼寝が1回で済むようになり、必然的に早寝ができるようになると思います。
また、午前中の家事を早めに済ませる工夫をし、外遊びに連れ出すのもいいでしょう。体力もつきますし、お昼寝の時間がずれてきて、生活のリズムを整えられるかもしれません。
ただ、1歳くらいではまだ、子どもの体調も定まってはいないこともありますので、1日の生活の様子を十分に観察しながら、少しずつリズムをつけていくことが大切です。
Q:毎日、夜中まで起きていて困っています。生活パターンをどう変えればいいの?(3歳)
3歳の男児。毎日、夜中の2時、3時まで起きていて困っています。昼間は動き回り、夕方になると、2時間くらい寝ってしまい、その後は家の中を走り回っています。朝早く起こせばいいのでしょうが、熟睡しているのを見ると、つい起こしそびれます。生活パターンをどう変えればいいでしょうか。
A:まずは早く起こそう
早寝早起きは、子供の成長・発達に必ず必要なことです。親の生活スタイルにあわせていると、脳や言語の発達が遅れる傾向があるとも言われています。
まずは、生活パターンを変えるために、思い切って、朝早く起こすことを実行してみましょう。そして日中にしっかり外遊びをさせてみましょう。そして、昼寝の時間をもっと早くすることができれば、就寝も必然的に早くなります。 

早寝早起きはしつけの「基本」です。子供の持っている力を最大限に生かし、人として賢く生きる力、社会で自立できる力を身につけるためにも、その「基本」は大切なことなのです。
夜、お父さんと一緒に遊べるのは楽しいことかもしれませんが、やはり「子どもの生活時間帯」は大切なことです。子供に「明日から早く起きて、いっぱい一緒に遊ぼうね!」と話し、実行してみてください。

Q:「歯磨き」はいつからどのように教えたらいいの?
「歯磨きと洗顔」が、子どもが、人生で最初に身につける基本の「保健行動」であるという考え方を知りました。虫歯予防が子どもにとって、初めての「自分で健康管理をするための教材」というのですが、具体的にいつから、どのように子どもに教えたらいいのでしょうか。
A:7〜8歳で意識させて
「保健衛生」という考え方を、子どもが意識できるのは、7〜8歳にかけてです。
それまでの歯磨きや手洗いは、きれいにするという目的ではなく、「単に汚れていて気分が悪いから」とか、「ママがうるさいから」とかいう動機が中心です。
ですから、自分の身体や口の中に関心を持たせ、清潔さをつくるという考えに気づかせることができるのは、小学校低学年の頃からということになります。そのころになれば、口の中では、虫歯という病気があるということを認識させることができます。
もっとも、虫歯は3歳頃からでき始めますから、予防は、当然それ以前から行わなければなりません。自分で予防認識できない幼児期は、親が十分に気を配り、かかりつけ歯科医院で予防処置を受け、継続的に管理を続けることが必要です。
Q:虫歯と診断されました。(4歳)
4歳の男の子です。幼稚園の歯科検診で、奥歯1本が虫歯と診断されました。「スポットライトなし、ミラー付き棒のみ」での診察です。しかし最近、かかりつけ歯科医に定期検診をしてもらったら、虫歯はないという診断でした。どちらを信じればよいのでしょうか。
A:かかりつけ医が真実に近い
虫歯の診断が、先生によって異なることは時々あります。それは、明るさや検診に使う道具が原因のこともありますが、虫歯かどうかの診断基準があいまいなことも理由の一つです。
従来は、歯に穴が空いた虫歯だけでなく、噛む面の細い溝が少し黒くなっていても虫歯に数えました。しかし今は、削って治療しなければならないほど情況を「虫歯」として数える傾向にあります。
つまり、浅くて小さな虫歯は、まだ削らずに様子を観察した方がよいという理由で数えないときがあります。また、先生により考え方が違うこともあります。
虫歯があるという前提で説明しましたが、集団検診では細かいチェックができずに、大まかな診断となりますので、かかりつけの歯科医の診断が真実に近いと思います。
Q:乳歯が生えそろい、ベビー用歯磨きジェルを使い、子ども用歯ブラシで磨いています。
乳歯がだいぶ生えそろい、今は子供用歯ブラシで磨いています。その時に、ベビー用の歯磨きジェルを使っていますが、いつごろから、子供用の歯磨き粉にしたらいいのでしょうか。
A:歯ブラシだけで十分
乳歯が生えそろうのは、個人差がありますが、だいたい2歳6か月前後です。歯磨きに使用する歯ブラシは、乳歯の数に応じて小さなものを選び、20本の乳歯がそろう頃に、幼児用歯ブラシに替えて生きます。
おたずねの歯磨き剤は、洗剤ではないので、汚れを化学的に落とす作用はないため、5、6歳までは必要ないと思います。
歯磨きは、「こする」という物理的な作用で汚れを落とすので、歯ブラシだけで十分で、必ずしも、歯磨き剤を使う必要はないのです。
ただ、子どもの歯磨き剤には、虫歯予防に効果があるとされるフッ素が入っているものもあるし、歯磨き剤に「子どもの好む味」がついていることで、子どもの歯磨きをする誘いになっていることもあるので、子ども自身がそれを好むならば、使っても悪くはないと思います。
Q:嫌がって仕上げ磨きをさせてくれません。(1歳半)
1歳半の男児。親が仕上げ磨きをする年齢ですが、いやがって歯ブラシを口に入れさせてくれません。歯磨きの絵本やビデオを見せて楽しく習慣づけようとしているのですが、暴れて歯ブラシを投げ捨てます。甘い物が好きで虫歯が心配です。
A:楽しく習慣づけを
1歳半では、まだおとなしく仕上げ磨きをさせてはくれないでしょう。理由は、歯磨きの必要性を理解できないためと、口の感覚が十分に発達していないので歯ブラシの毛先の感覚が不快に感じられるためです。だから、親が歯磨きに熱心になりすぎて、乱暴に磨くとますます嫌がります。
この頃の歯磨きは、習慣づけが目的ですから、楽しい雰囲気で、親子のいい関係をつくるための道具として考えればいいでしょう。子どもにとっては、お母さんのひざに抱かれる嬉しい時間です。お利口に磨かせるようになるのは、3歳頃からです。
虫歯を作らないためには、甘味の制限と、食べた後のブクブクうがいが大切ですが、1歳半では、甘いお菓子はまだ早いと思います。もし与えても、日常的にならない方がいいでしょう。かかりつけの歯科で予防をかねて磨いてもらう方法もあります。
Q:物を大切にしません。
おもちゃを片付けるように言うと、「もういらないから捨てていい」と言い、物を大切にしません。「片付けないと捨てるよ!」と怒っていたことの反動なのでしょうか。与えすぎている私たちも悪いのですが、今後どう対応したらいいのか困っています。
A:遊びは急にはやめられないもの
物の価値観を教えることは難しい問題です。それに親だって、片付けることが好きでなかったり、上手でない人は少なくありません。「片付けなさい」という言葉は、ほとんどの場合、大人の都合で言われることばであり、子どもはすぐには切り替えができないものなのです。
また、「捨てるよ!」といっても、親が本当に実行しないことは学習しているのです。「片付けの習慣」と、「物を大切にすること」とは、少し意味合いが違うので、分けて考えた方がいいでしょう。
片付けさせたいときは、余裕を持って子どもに言葉を掛けてください。親と一緒に、遊び感覚で「片付け」をやるのもいいでしょう。
子どもが育ったときを見ると、多くの場合は、「親の片付け方」を、そのまま見て学習している場合が多いので、親も、時々、自分自身の付け方を振り返ってみてください。もしかすると、子どもに、余り多くの期待をかけられないのではないかということに気づくかもしれません。
Q:子どものしつけ方で悩んでいます。
1歳半の男児。しつけ方で迷っています。子どもを大声で叱ったり、たたいたりする母親を時々見かけます。実母も、お尻をたたいて厳しくしつけたと言いますが、たたくと、子どもも友達をたたくようになりそうで、私には抵抗があります。
A:子どもの人格考えて
親は、子どもより少しだけ人生経験をつんだ先輩のようなものです。子どもにも、同じように人格があります。だから「親だぞ!」と力を入れ過ぎないことです。
親だって、子どもの頃、大人に怒られて「納得できるとき」と、「納得できなくて自分の思いを分かってくれない不満が残ったとき」があったのではないでしょうか。
しつけは、日常のコミュニケーションです。一方的でなく、お互いの信頼という土台をもとに、物事の善し悪しやルールを教え、約束を交わすことが大切です。
ささいなことで大声で叱ったり、叩いたりするのは、親の感情(怒り)を子どもにぶつけているに過ぎません。子どもは、一番身近な親との関わりから、人への感謝や思いやり、社会を生きる力(自立)を育みます。つい感情的になってしまうことはありますが、そんなときのしつけには、まず一呼吸おきましょう。
Q:朝食の習慣づけをするにはどうしたらいいの?
幼児も、きちんと朝食をとる習慣をつけさせようといわれます。年齢的にはいつごろから習慣づけをすればいいのでしょうか。また、起きてどのくらいしてから、どんなものを食べさせたらいいのでしょうか。そして、食事の時間はどのくらいかけたらいいでしょうか?
A:生後すぐからつける
原則としては、生まれたときから、すべて親と同じにできればいいと思います。子どもは、毎日生活を共にしている大人の行動を見て、学習していきます。食習慣も同じであって、赤ちゃんのときから、そばにいる親が抱っこしたり、お座りさせたりして一緒に朝食、昼食、夕食を、いつも参加させて見せておくことが大切です。
離乳食も、できれば、親の食べるものの中の一部を、軟らかくして少し与えておけば、自然と親の食べる習慣を身につけることができます。初めから同じ時間で食べるのは難しいでしょうが、少しずつ、そういう暮らし方に近づけていきましょう。
まず、外遊びをしっかりさせて早寝早起きの体内時計を赤ちゃんのときからつけ、親が朝食を食べる時間に、同じものを同じ時間をかけて、一緒に楽しく食べることが大切だともいます。毎日は無理でも、それが出きる日は、その時間を大切にしましょう。ただし子どもは日によって食欲は異なるので。量は子ども自身が必要な量にすることです。

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子育てに関するQ&A(社会環境)

Q:保育園で園児に強く抱きついたり、上に乗っかったりしているようです。(1歳8ヶ月)
1歳8か月の男児。親愛の情を示すためなのか、保育園で仲間の園児に強く抱きついたり、ときには上に乗っかったりします。女の子にも抱きつくので、中にはとてもいやがる子もいます。無理にやめさせようとすると、かえって離れないので困っています。
A:けがをしないよう見守って
1歳8か月頃は、親以外の友達との交流を求め始める時期です。人との交流が、それまでうまくできていたり、親からしっかり抱きしめられて、愛情を十分に受けて育った子どもは、人が大好きなので、同じくらいの年齢の子どもの声が聞こえただけでも喜びます。抱きついたり、キスをしたりするは、その喜びの表れでもあります。
しかし、子どもの中には、友達が寄ってくるのも、抱きつかれるのも嫌う子があります。それは、その子の性格です。そういう場合は、自分の子どもに「優しく遊んであげようね」と声をかけたり、相手のお子さんにも「あなたのことが大好きなので、くっつきたがっているのよ」と話しかけたりしながら、けがをしない程度に見守ってあげてください。
しばらくすれば、抱きつく以外に、親愛の表現の仕方があることを学んでいくものです。
Q:保育園にどう要望を伝えるか悩んでいます。
保育園児を持つ母親です。園にどう要望を伝えるか悩んでいます。炎天下、帽子無しで外遊びをし、帰宅後、吐くなど熱中症のような症状が出ました。洗濯物の取り違えや連絡の伝え忘れがあっても、子どもが人質のようで、注文は言いにくいです。
A:日ごろから一人で悩まない
炎天下で外遊びをして熱中症の症状が出るような事態は、ぜひ、早急に伝える必要があります。勇気を出して連絡帳に書くなり、直接、担当の保育士さんに伝えるなどの方法を取ってください。
保育士さんに直接は言いにくいという気持ちは分かりますので、日頃から1人で悩まず、気軽に話せる同じ園の親と友達をつくり、父母の会などと連絡を取り合って、まず、お母さん同士で話すといいかもしれません。
また、「保育士さんたちも、1人で何人もの園児を見ているので大変だろうから、親たちが気づいたことは、伝えて協力していきます」という形で、普段から保育士さんたちとの交流を密にすることが大切です。
子どもたちが心身ともに健やかに育つために、保育士も親も、双方が連絡を密にしていきたいですね。
Q:保育の期間を悩んでいます。
幼稚園を2年保育か3年保育かで悩んでいます。近所のお友だちは、ほとんど3年保育ですが、娘は早生まれなので決めかねています。今3歳の子どもに最も必要なものは何でしょうか? 子どもにとって一番よい環境を整えてやりたいのです。
A:早生まれでも3歳児に集団保育は可能
統計によると、3歳児の約半分が幼稚園か保育所に通っています。ただ、幼稚園では3歳児が24%で、少数派です。しかし3歳児に限らず、子どもにとって必要なことは、まず、現在が幸せであること、そして同時に子どもをとりまく大人も幸せであることです。
3歳児の幸せが、親の「無理や我慢」によるものだと、どうしても子どもに対する要求が多くなります。「こんなに苦労して育てているのに、少しもわかってくれない」と思ってしまうからです。これはお互いに避けたいことです。この点も考えて、集団保育を考えてみてはいかがですか。
早生まれでも、3歳児に集団保育が可能かと聞かれれば、答えは「イエス」です。3歳児は知的にも身体的にも、もう立派な「子ども」で、知的好奇心は旺盛、身体も発達してきて、家の中だけではエネルギーをもて余します。言葉によるコミュニケーションも進歩する時期なので、社会的なルールの学習も可能です。
3歳児保育を選択するかどうかは、お子さんの健康状態、性格、環境を考えて判断してください。
Q:タバコを食べてしまいました。(1歳)
1歳の男児。リビングで泣いているので行ってみると、たばこを1.5センチくらい食べていたので、あわてて救急病院へ行きました。幸いにも量的には安全で、様子を見ることになりましたが、今後の影響が心配です。
A:命かかわる問題ではありませんが、不注意をなくし繰り返さないこと
たばこの誤飲は、小児救急で最も多い問題の1つですが、大事に至ることはほとんどありません。たばこを口に含むと、刺激性のためすぐに吐き出してしまい、飲み込んでも、大部分を嘔吐します。消化管での吸収も悪いので、命にかかわることはほとんどなく、重症となることもまれです。かつては胃洗浄も行われることがありましたが、最近はほとんどされなくなりました。
ニコチンはたばこ1本に16から24ミリ・グラムが含まれていますが、致死量は個人差が大きく、子どもで10から20mg(体重1キロあたり0.6から0.9mg)といわれています。
たばこを口に入れるより、ずっと危険なのは、灰皿にたまった水や、灰皿代わりの空き缶に残った液体を飲んだときです。中にニコチンが多量に溶け込んでいるからです。頭痛、吐き気、激しい下痢などが見られ、顔面蒼白(そうはく)となります。そのときは、直ちに病院へ行き、処置を受ける必要があります。
Q:人見知りが強く、園で友達と遊びたがりません。(年長)
もうすぐ小学校です。もともと人見知りが強く1人遊びが好きでしたが、園で友だちと遊びたがりません。誘われても仲間に入ろうとはせず、先生が誘っても「いや」と答えるようです。園は好きなようですし、帰宅後、近所の友だちとは遊びます。
A:遊んでいる友達を見ているのも楽しい
子どもの個性は、大人と同じで色々です。「外遊び派」もいれば、「家の中派」もいるのです。しかし、アウトドア派の子どもは、大人から見ると「子どもらしい遊びをしている」と見られて、得をしているかもしれませんね。
でも、家の中であっても外であっても、近所の友だと遊べるのなら、何も心配することはありません。
大人でも、スポーツをしなくても、「スポーツ観戦」で充分に楽しんでいる人たちが多いのと同じことです。
幼稚園や小学校では、外で遊ばなくても、それは「集団生活ができない」ということではありません。「集団に適応する」と「外遊びが好き」とは、別のことなのです。園が好きで、そこにいることがイヤでなければ、遊びに関しては、「子どもが、自分らしく過ごす時間を必要としている」という見方をしてあげましょう。
Q:子どものお金の使い方(小学1年)
小学校1年の男児。子ども達がお互いに、お菓子やキャラクターカードを、おごったりおごられたりしています。お小遣いは好きに使っていいことにはしてあるのですが、そんなお金の使い方には抵抗を感じます。
A:かしこい消費者になれるチャンス
小学校に入ると行動範囲も広がり、子どもは親の知らない世界に飛び出していきます。子どもの文化の中には、大人たちが企業戦略として作り出されたものが多くあります。
企業は、子どもの心理をうまくつかんで、カードが全部そろう楽しみを与えたリ、希少価値のカードを作ったりします。子どもがそれらを欲しがるのは当然ですが、なかなか自分のお小遣いだけでは自由になりません。そんな中で、子どもの力関係が現れてくるのでしょう。
子どものお小遣いで何を買うのか、それをどこまで子どもに任せるのかは、家庭によってさまざまです。しかし子どもたちは、使いこなせるお金を手にして、その使い方を任せられて初めて、本当に欲しいものを考え直してみたり、無駄遣いを辞めようとするものなのです。
子どもにどこまで任せるかを考えつつ、かしこい消費者になるよう話し合う機会を持ってみませんか。

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子育てに関するQ&A(家庭環境)

Q:曾祖父が必要以上に子どもに干渉します。(1歳)
4世代同居で、1歳の息子に曽祖父が必要以上に干渉します。息子が何をしても「危ない」と言って阻止し、お気に入りのミニカーも、危ないからとすぐに片づけてしまいます。このままでは、息子がのびのびと成長できないのではと悩んでいます。
A:まずは夫に話して
3世代4世代の同居家族は、いつでも誰かに面倒を見てもらえる反面、干渉が多かったり、世代ごとの価値観の違いに苦労したりします。特に曾祖父は、年齢的に融通が利きにくい面があって、「嫁」のあなたが肩身の狭い思いをしてしまうのでしょう。まずは夫が、あなたと問題を共有してくれることが大切で、夫婦で、あなたのイライラの原因となっている事態について、しっかり話し合うことが肝要です。
そして、曾祖父がいない場では、ある程度自由な活動を子どもに保証してやり、幼いなりに、「自由にできる場」と「そうでない場」があるということを、わきまえさせていくことも必要になるでしょう。子どもは、親が心配するよりずっと、そのあたりをうまく理解するものです。
母親の気疲れが長く続くと、育児が辛くなります。お母さんが「私は困っている。このままでは子どもが萎縮してしまう」ということを、折に触れみんなにきちんと訴えることが必要です。味方ができれば、今後の展開が期待できます。
最大の味方は夫です。あなたがこの問題はとても大事だと思うのなら、夫にそのことを訴えるとき、自分の個人的な悩みとしてではなく、子どもの人格形成の問題として悩んでいるのだと、しっかり伝えることが必要です。夫の多くは、そういう母親のイライラやストレスがよく分からないものだからです。
Q:祖父母が「男の子だから」とことさらに「男らしさ」を求めます。(1歳3ヶ月)
1歳3ヵ月の男児。近くに住む夫の両親が「男の子だから」と、ことさらに「男らしさ」を求めます。私は「男の子だから」という言葉とは無縁に育てたいし、そういう大人に育ってほしいと願っていますが、夫は「大丈夫」と言って取り合ってくれません。
A:家庭の中で夫婦で実践して
「女の子・男の子だから」というより、「その子らしさ」を大切にした子育てをしたいと願っていらっしゃるのですね。その、お母さんの姿勢には大賛成です。気持ちはとてもよく分かります。確かに、おじいちゃんやおばあちゃんが良かれと思って「男の子だから、こう育って」と願うことが、子どもにとって負担になることもあります。
しかし、義父母の考え方を変えようとしても、簡単にはいかないと思います。まずご両親で「その子らしさを大切にした子育て」について、具体的に話し合ってみましょう。そして、家庭の中でご両親が「自分たちなりのやり方」を実践して見せて、お子さんが「自分らしさ」に自信を持って成長できるように応援してください。
Q:年子の子どもがいます。弟より兄をかわいがってしまい弟も敏感に感じているようです。
小1と幼稚園の年子の兄弟です。兄の方が手がかからず気も弱いので、弟より、ついかわいがってしまいます。弟は「ママは兄ちゃんの方が好きなんだ」と最近は敏感に感じ取っているようです。これからどんなことに気をつけたらいいでしょうか。
A:それぞれに愛情を
子どもは兄弟でも一人ひとり個性がありますが、どの子にも共通して言えることは、「子どもは、どの子も親が大好きだ」ということです。そして親の愛を感じ、温かいHUG(抱きしめること)を望んでいるということです。
しかし、現状の関わりでは、弟が兄に嫉妬し、仲のよい兄弟関係を築く過程を阻害していて、子どもの持っている力を十分に発揮できずにいるのかもしれません。
育児のゴールは、それぞれの子どもが自立できることです。親が手や口を出し過ぎることは、真の愛情ではありません。まずは、2人の子どものそれぞれを、まるごと抱きしめ、信じ、見守ることが大切です。
下の子の「一言」で、ふと立ち止まり、子どもの目線に立ち、あらためて自分を振り返ることができたあなたならば、きっと大丈夫です。
Q:長男が、10ヶ月の弟をいじめます。(2歳半)
2歳6ヶ月の長男が、つかまり立ちを始めた10ヶ月の弟を突き飛ばしたり、蹴ったり、叩いたり、おもちゃを乱暴に取り上げたりしていじめます。弟が生まれてからは、兄をまず1番にしてきたつもりです。弟をいじめた時の叱り方にも悩んでいます。
A:心の葛藤を分かり合う
「立派なお兄ちゃんにならなければ」という気持ちと、「今まで僕だけのお母さんだったのに」という気持ちの葛藤があるのでしょう。上の子を優先しているつもりでも、実際には、オムツ交換や授乳などで、どうしても下の子の世話に時間がかかってしまいます。だから、上の子が我慢している時間は、親が思っているよりずっと長く感じるものなのです。
自我の目覚める時期であり、反抗期の時期でもあるので、思い通りにならないことへの焦りや、いらだちもあるでしょう。しかし、兄弟がいることで、日常の中での我慢、思いやりなど、さまざまなことを学んでいるはずです。お母さんはまず「お兄ちゃんを大好きだよ、大切なんだよ」という気持ちを伝えて下さい。
叱り方ですが、「どうしたかったのかな?」と理由を聞き、「大好きな○○君がいじわるしたら、おかあさんは悲しいな」と伝えて下さい。お母さんが分かってくれたことで、子どもは納得し、成長できると思います。
Q:下の子が病気で、あまり兄をかまってあげることができず、将来を心配しています。
2歳と0歳の子どもがいます。上の子は散歩が大好きですが、下の子に先天性の病気があり外出できません。また、仲良しの子が引っ越してしまい、友だち遊びもできなくなってしまいました。弟の病気で、兄をかまってあげることもままならないので、将来友達ができなくなったり、性格が暗くなったりしないかと心配です。
A:上の子に申し訳ないと神経質になりすぎないで
ご心労の続く日々ですね。お察しします。まずは父親に、できるだけ上の子と遊んでやってほしいということを伝えて、一緒に乗り切ってもらいましょう。
保育所、保健センター、子育て支援センター、ファミリーサポートセンターなどの子育て支援も、できる限り利用しましょう。
もう一つ大事なことは、お母さんが、「上の子に申し訳ない」と神経質になりすぎないことです。家族の課題は、家族全体で乗り切っていくことで、上の子の心も成長していくものです。子どもに「あまり外へ連れて行ってあげられないことをわかってくれて、ありがとうね。」と率直に言いましょう。母親が「かわいそう」と思うと、子ども「自分は、かわいそうな子なんだ」と思ってしまうものです。もう少したてば、幼稚園が始まりますし、場合によっては、保育所に預けることも可能です。
友達と十分遊べなかったから社会性が伸びないということはありません。社会性の基本は、自分が十分に愛してもらったという実感があること、そして自分の欲求や感情を他者に遠慮なく多様に表現できることです。その点は心配なく、焦らないで家庭ではできるだけ上のお子さんに取って安心できる明るさを演出してください。
Q:商品を開封して持ち帰ってきました。本人は盗んだことを認めています。(6歳)
6歳の女児。スーパーで商品を開封して持ち帰ってくることが3回ありました。おもちゃとお菓子と消しゴムでした。娘は盗んだことを認めていますが、お店に謝りには行っていません。夫は「締め付けて育てているからだ」と私を責めます。
A:物とお金の繋がりを教えるいいチャンス
漠然と「悪いこと」とは分かっていても、商品とお金との厳しい関係が、まだ十分に理解できていないからでしょう。親の思っている以上に子どもの心の成長の早いときには、親が考えもしなかった問題行動を起こすことはよくあります。困惑されるのはよく分かりますが、これを「子どもが社会化する時期の、一つの形」と認識してはどうですか。成長過程にある子どもは、社会の規範をこれから実地に覚えて、身に着けていくのです。
でも、夫に責められるのは辛いですね。子どものほしい物は、親から見ると価値のないことも多いですが、時にはお金を与えて、ほしい物を自由に選ばせてみるのもいいでしょう。そして、お店には、子どもと一緒に出かけて、正直に謝って代金を支払った方が、子どもの罪悪感にもピリオドを打てます。
Q:夫が、2人の子どものうち下の子ばかりをかわいがります。
夫が、2人の子どものうち下の子ばかりをかわいがります。上の子は私から見るとのんびりしているところが長所だと思うのですが、夫は「グズだ」といって認めようとせず、辛く当たります。どうしたらかわいがってくれるのでしょうか。
A:子どもとの相性の良し悪しはよくあること
子どもは両親からDNAを受けているので、兄弟でも性格は大きく違うものです。 そんな時、親子でも、相性のよしあしが出てくるのは、よくあることです。多分、お母さんがのんびりとした性格で、上の子の”のんびりさ”は気にならないのに、お父さんはセカセカしたタイプなので、それがとても気になるのかもしれません。逆に、自分自身の欠点を、子どもが拡大して持っていることに気づくと、それが疎ましさにつながることもあります。
自分の子どもでも「気が合う・合わない」という感情は、珍しいことではありません。だから、そこばかりにとらわれないで、まず、子どもをどう感じるのかを、夫婦の間で率直に話し合ってみませんか。
案外、自分たち自身の性格や、夫婦関係で気になっていることが見えてきて、子どもとの関係性も変わってくることが多いものです。
Q:母の就労 1 短い時間でどう接したらいいのか。
6ヶ月の男児。産後3か月で仕事に復帰し、昼間は夫の母親が世話をしています。私が会えるのは、朝と夜の1時間くらいで、夜は一緒に寝ています。夫の母親を、実際の母親と勘違いしないか心配です。短い時間でどう接すればいいでしょうか。
A:母はどこまでも母
3か月で仕事に復帰されたとのことで、心身ともに大変だったでしょう。現在6か月なら、まだまだ夜の授乳や抱っこも必要な時期ですね。ご自身の体調は大丈夫ですか。無理が重なってくると、気持ちの上でも落ち込んでしまいますよね。
子どもにとっては、祖母は祖母、母は母です。子どもは誰よりも、お母さんが大好きです。小さくても、お母さんのことを応援してくれています。だから、「お留守番、ありがとう!」と言って、しっかり抱っこしてあげて下さい。一緒に過ごせる時間のスキンシップを大切にしましょう。
可能ならば、職場に相談して勤務時間の調整などができればいいですが、それも、なかなか難しいでしょう。でも、心配しないでください。スキンシップは、時間の「長さ」ではなく、その「質」です。
パートナーのお母様も、毎日の子育ては大変でしょう。家族で支え合い、みんなからの愛情をいっぱいに受けて育つことのできる子どもは、きっと人に感謝でき、人の気持ちが分かる子に成長すると思いますよ。
Q:母の就労 2 子どもが祖父にばかりなついて私に寄りつきません。
2歳の男児。夫は単身赴任なので、フルタイムで仕事をしている私は、実家の両親と暮らし、子どもを見てもらっているため、子どもが祖父にばかりなついて私に寄りつきません。祖父は息子を甘やかし、お菓子などもあげ放題。2年後には実家を出て親子3人の生活を始めますが、日中不在の私は子育てに自信をなくしています。
A:愛情をたっぷりもらっている情況なら心配ない
子どもが眠いときや病気のとき、母親を求めることがあれば、人間関係の根っこの部分を作っている「愛着」の対象は母親ということなので、心配はありません。元気な日中には、特に母親を必要としなくても、ちゃんと頼りなる祖父がいるので、大丈夫だと考えているのだろうと思われます。もし夜も祖父に預けていて、祖父と寝ているようであれば、愛着の対象も祖父になっている可能性があります。
しかしいずれにしろ、祖父に愛情をたっぷりもらっている子どもの状況は、心配しなくていいでしょう。子どもは、幼いように見えても、ただ甘やかしたり、ただお菓子を与えてくれるだけの人には、そんなになつかないものなのです。「この人は、本当に自分を守ってくれるのか、頼りにしていい人なのか」を見抜く力を持っているからです。
でも、母親として「こういう状態」に不満足であれば、祖父と張り合うのではなく、子どもとのふれあい方を見直してみましょう。夜や休日に、十分に子どもと向き合って、「大好きだよ」というメッセージを送りましょう。子どもとのふれあいは、必ずしも量にとらわれることはありません。また、活発な2歳児では、祖父が1日相手をするのもなかなか骨が折れるので、動き回るより、ついお菓子を与えてしまうということも考えられるので、保育園などを考えてみるのもいい時期だと思います。
Q:母の就労 3 息子が病気がちです。
2歳の男の子を保育園に預けて仕事に復帰しました。残業もなく、給料も悪くないのですが、息子がたびたび病気をして、仕事を休んでいます。息子に嫌な思いをさせてまで働く意味があるのかと、自問自答しています。
A:自分とも向き合って
働き始めの頃は、子どもが保育園など環境の変化に慣れていないこともあり、病気をすることが多々あります。復職した頃が1番、仕事を続けるか否かと迷う時期だと思います。
子どもは、環境に適応するのも早く、親子の愛着、信頼関係がしっかりしていれば、昼間に多少離れて過ごしても、関係がぶれることはありません。一緒に過ごせる時間にしっかり子どもの話を聴き、お互いに一緒にいる時間を楽しめる「親子関係」を築いていければいいのではないでしょうか。
育児が一段落したときに、「子どものせいで仕事を辞めた」と思うことのないよう、子どもだけでなく、自分とも向き合ってみてください。応援しています。
Q:赤ちゃんにペットはよくないの?
もうすぐ出産するので、ペットは手放すようにアドバイスされました。ペットがいた方が、情緒的に、よい子育てができると思っていたのですが、赤ちゃんにぺットはよくないのですか。
A:飼う時は配慮を忘れずに
赤ちゃんが生まれるので、ペットを手放したというお母さんがいらっしゃるかもしれません。犬や猫、鳥からうつる病気や、ペットの抜け毛がアレルギーの原因になることもありますので、赤ちゃんがペットと暮らすのは、心配なこともあります。しかし赤ちゃんの頃から動物と触れあって暮らす事は生き物に対する思いやり、動物を可愛がる優しい気持ちが育ち、情操を育てるにはとても良い経験です。お母さんの配慮で,赤ちゃんとペットの良い関係を作っていけるのではないでしょうか。
ペットを室内で飼うと、抜け毛や埃で、アレルギー体質の赤ちゃんは症状を悪化させかねません。室内で犬や猫、小鳥を飼うのはしばらく我慢した方がよいですね。
犬で心配なのは回虫です。子犬を飼う時は獣医さんで糞の検査をしてもらいましょう。鳥はオウム病が心配です。この病気にかかると肺炎をおこします。もし小鳥が毛が逆立ってきて死んだ場合は、鳥の死骸に触らず鳥籠は熱湯消毒してください。その後家族が熱を出したときは、医者に小鳥を飼っていたことを話しましょう。
Q:ペットを取りあってけんかをしたり、乱暴に扱ったりします。(4歳、2歳)
4歳と2歳の男児。子猫を飼うことにしたのですが、2人で取り合いけんか喧嘩になります。機嫌のよいときにはかわいがりますが、機嫌が悪いとソファに投げつけたりしていじめます。犯罪を犯す子どもが小動物をいじめた話を聞くので心配です。
A:ペットとの付き合い方は具体的に
最近、保育園や幼稚園での”ごっこ遊び”に、ペットの役をしたいという子が出てきました。兄弟が少ないと、ペットは大切な家族になってきた社会を反映しているのでしょう。ペットは、オモチャとは全く違う、本物のかわいさ・楽しさがあります。でも、ペットは生き物であり、おもちゃではないことをちゃんと伝えましょう。親が本気で教えようとすることは、子どもはちゃんと理解します。抽象的でなく、抱き方や接しかたを、具体的に教えてやってください。
犯罪者が小動物をいじめていた時は、大人から体罰を与えられたり、必要以上に厳しく叱られたりするときが多かったという調査が出ています。下の子をむやみにいじめるときも、そんな時です。親が、疲れたり余裕がなかったりして、自分の気持ちの持って行き場のないときに、その苛立ちを子どもに向けると、子どもは、そのストレスを、小動物にもっていかざるをえなくなってしまいます。親も、心のゆとりを持つことはなかなか難しい時代ですが、できるだけ気持ちに余裕を持って接してやってください。
Q:人見知りが激しく、私以外の人に抱かれると激しく泣きます。(4ヶ月)
4ヵ月の女児。人見知りが激しく、私以外の人に抱かれると激しく泣きます。夫は早朝に出勤、深夜帰宅で、私には友だちもいないので、母子だけで過ごす時間が長いためかもしれません。母親とだけ過ごすのが娘にとってよくないと気がかりです。
A:母子で世界を広げて
4ヶ月から6ヵ月あたりから、特別に世話をしてくれる人と、そのほかの人々と区別ができるようになります。同時に、この「特別の人」以外を強く拒否するので、「人見知りが始まった」と見なされるのです。そのため、特別の人は、子どもの視界から一瞬たりとも消えることができないと嘆くことになります。この「特別の人」への強い関心は、子どもが愛着の対象を選び始めているという証です。
愛着の対象は「困ったときには、確実にこの人が守ってくれる」という心の安定を子どもにもたらし、さらに、「心の安全地帯」として働いて、子どものさまざまな冒険心や、何かをしようという意欲を支える大切な人です。
愛着の対象との関係は、2歳までには安定したものになっていきます。2歳近くになると、特別の人の姿が見えなくなっても「存在し続ける」ことがわかるようになるからです。
今は、子どもの機嫌がいいときを見て、母親以外の人に抱かれたり、あやしてもらって、母親とは違う付き合い方を、子どもと楽しんでみてください。お母さんも友だちを作り、母子で世界を広げましょう。密室育児では母子共に疲れてしまいます。
Q:「初節句」や「七五三」などの行事は子どもにとって必要なの?
夫や私の両親は、「初節句」や「七五三」や正月・七夕などにちなんだ行事をきちんとさせたがるのですが、私達は、そんなことは面倒だし無駄だと感じられ、両親たちとよく衝突してしまいます。それらは子どもにとって必要なのでしょうか。
A:忙しい飽食の時代だからこそ
日本の年中行事は、桃の節句や端午の節句、お彼岸、お盆など、季節の移り変わりと結びついているものが多くあります。季節に結びついた飾り物や食事で、感性が豊かになるということは言えると思います。しかし、最近の暮らし全体が豊かになり、かつては魅力的だったそれらの時の料理を、子どもが喜ぶこともなくなりました。また、両親は忙しくて、そんなゆとりがなくなってきたこともあります。
しかし、それだからこそ、簡単な方法でかまわないので「お父さんの子どもの頃は・・・」「お母さんの時は・・・」という話などをしながら、家族で雛アラレをたべたり、小さな七夕を作ったりする「心のゆとり」を持つ意味はあるのではないかと思います。忙しくなり、物が豊かになったからこそ、そんなゆとりを持つ努力は必要になってきたかもしれません。子どもと「季節感」や「非日常感」を楽しむチャンスと考えてみませんか。

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子育てに関するQ&A(その他)

Q:住民票と実際の居住地とが異なっている場合の母子保健サービス等
来月初めての出産を迎えますが、現在、実際に住んでいる所と住民票が登録されている所が異なります。(理由は、別に住む夫の父が農業者年金を受取る際、同居している後継者がいるという証明が必要なためです)
市町村の母子保健サービスは住民票があるところでなくても受けられますか。また、保育園も、住民票登録地でなくても入園できますか。
A:市町村への問い合わせを
母子保健サービスは、居住地の市町村が行うことが原則です。したがって住民票がある市町村で受けるというのが、自然の形なのですが、しかしあなたの場合、間もなく出産ということは、妊娠の届け出を、今住んでおられる市町村にされたのでしょうか。それが受理されていますか。
妊娠中の健診や、保健指導を受けておられますか。母子保健サービスは、出産後だけではなく、妊娠されたときから始まっていますので、この点はどのようになっているのでしょうか。
いずれにしても、母子保健サービスや保育所入園は、居住地であることが基本になっていますので、現在住んでおられる市町村に、早急にご相談下さい。
Q:急に具合が悪くなった(休日・夜間)
急に具合が悪くなった場合、どうすればいいの?
A:インターネットや、救急電話相談で確認
気になる症状から確かめてみる
「こどもの救急ガイドブック」
小児救急電話相談#8000または(058)240-4199
Q:小・中・高校生などの問題(いじめ、非行)
小学校の頃から色々な情況をみると、いじめられていたように感じられるのですが、本人に聞いても何も言いません。最近は、聞いても余計に口を利かなくなり、放課後はどこかであそび歩いているようです。どうしたらいいのか分からず、ただ見ているだけなので、辛くなります。
A:まずしっかりと見守る
お母さんがされているように、叱ったり注意したりするより、今は「子どもが本来持っている”成長する力”を信じて、見守る」ことが大事かもしれません。子どもの成長過程で「社会の規範を教えること」は絶対に必要ですが、子どもが心を閉ざしてしまった時には、それは逆効果になります。
「放っておく」ことと「そっと見守る」ことは違います。見守るためには、自分自身の中にゆとりが必要です。温かい目で、「子の子はどういう気持ちでいるのだろうか」と、親の感性をすべて注ぎ込んで、察してやろうとすることが「見守る」ことです。
親にもそれぞれの個性があるように、子どもにも「その子自身の個性」があるのです。しかしその個性は、親と同じではありません。だからこそ、しっかり見てやらないと、親だって分からないのです。
子どもの心は、必ず見えてくるものです。そこで見えてきたものを、大切にしてやってください。
Q:子育てのイライラ 1 つい手をあげてしまいます。
11ヵ月の男児。最近、イライラするとつい子どもに手を上げてしまい、(力は入れてませんが)ときどき頭などを叩いてしまいます。叩いたあとは罪悪感で、時には涙が出ます。イライラする原因は子どもが離乳食を投げて遊んだり、お風呂のあとにパジャマを着てくれないなど、ごくささいなことなのに、自分を抑えられません。
A:苛立ちを発散する方法を考えて
どんなに可愛いわが子であっても、聞き分けのない年頃の子どもの世話に明け暮れる日々は大変なことです。心身ともにクタクタになって、苛立ちから、つい手を上げてしまうこともあるでしょう。そうして幼い子どもに対して大人気ない言動をとってしまった後は、自分の至らなさを思い知らされて、ほんとうに辛いものですね。同じような悩みを訴える母親は、あなただけではありません。
しかし親がどんなに疲れているからといって、乳幼児を叩いていいわけはなく、それで子どもの聞き分けがよくなることもありません。あなたは自分のしたことを振り返ることのできる判断力を十分に持っています。自分を抑えきれなくなりそうなときは、それをどのように回避して冷静さを取り戻したらよいか、色々工夫をしてみて下さい。ベランダに出て深呼吸をしたり、いらない茶碗をビニール袋に入れて、思いっきり叩き割って、すっきりするという人もいますので、ご参考までに。
罪悪感で辛い涙をこれ以上流さないためにも、毎日、育児にがんばっている自分に、「ゆとり」と「ご褒美」をあげることも忘れないで下さいね。
Q:子育てのイライラ 2 しつけと虐待の違い
小学校1年の男児。しっかりとしつけしなければと思って厳しくしているのですが、子どもがあまり泣いたりすると、自分のしていることは「虐待」ではないかと不安になることがあります。しつけと虐待の違いはどこにあるのでしょうか。
A:腹立ちがいつの間にか収まっていれば大丈夫
なかなか言うことをきかない子どもに、カッとしてしまって、思わず手をあげることもあるでしょう。そんなとき、これは虐待ではないのかと自分を責めてしまうことがあると思います。そこまで思いつめる必要はありませんが、「しつけ」と「子どもに感情をぶつけること」は別です。しつけは、子どもが判る方法できちんと伝えることです。
子どもは、どんないかわいいと思っていても、時には本気で腹が立ち「憎い」と思うことは誰にでもあることです。そんな気持ちが、知らないうちにおさまってしまうのが親子なのです。しかしその「憎い」という気持ちが収まらなくなってしまったと感じるようなら、ちょっと自分自身の気持ちを振り返ってみることが必要です。子どもが怯えていると感じるようなら、自分だけを責めるより前に、家族との生活全般を含めて、少し時間をかけながらゆっくりと暮らし全体を見直してみませんか。
Q:子どもとの接し方(相手の仕方、遊び方等)がわかりません。
6ヶ月の男児。子どもとの接し方がわかりません。家事などの手があいたときは、いつも相手をしてあげた方が良いのでしょうか。そんなとき、どう相手をしてあげればいいのか、どのように遊んであげればいいのかわからず、不安でいっぱいです。
A:子どもは自分で伸びる力を持っている
わかります。誰も見本になる人がいない中で、初めての子どもを、きちんと育てなくてはいけないと思うと、分からないことばかりで、誰だって不安いっぱいになります。
こういうときは、近所で「小さな子どもを育てている親たち」が集まれる「子育てサロン」のようなところに行くのが一番です。ちょっと勇気を出して行って、みんながどうしているのか見て、大体のところをつかめばいいのです。
子どもは、自分で伸びる力を持っています。これからだんだん大きくなるにつれて、自分であれこれ触ったり放ったりしたがります。ですから、子どもの廻りに、自分で触れる危険性のないものを、何か置いてやるだけで十分です。そして、にっこり笑ったときには、こちらもにっこり笑って反応してやればいいのです。お互いの自然の接し方を大事にしましょう。
Q:子育ては3歳までが大切なの?
子育ては3歳までが大切だということをよく聞きます。でも、「しつけ」とか、「言葉かけ」とか言われても、3歳までに何をしてやればいいのか分からず、自分は子どもを育てる資格がないのかと思って、悩んでいます。
A:しつけの基本がしやすい時期
子育ては、いつが一番大切ということはなく、いつだって、その時々に応じて大切です。ただ、小さい頃に気を配っていたことの積み重ねが、大きくなってから生きてくるということはあるでしょう。そういう意味で、小さい頃の気配りは大事だと言えるのです。
具体的に言えば、身体的には、弱視や難聴は、6ヶ月頃までに見つけられれば治療がしやすいといわれています。言葉に関しては、赤ちゃんの声に反応してあげることは大切です。「同じ言葉だから」とテレビを見せている親がありますが、テレビやビデオを子守り代わりにすることだけはやめましょう。一方的なコミュニケーションは、発育の弊害になることはあっても、効果はありません。もっと大きくなって、子どもが番組を喜ぶようになったら、一緒に見ながら親も楽しみましょう。
3歳という時期が強調されるのは、その頃までだと「しつけの基本」がしやすいのです。そしてそれができていると、社会に入っていく時の自信につながるからです。しつけの基本は、母だけの役割ではなく、父親もしっかり関わることが大切です。
Q:夫が子育てを手伝ってくれません。腹が立ち、子どもにあたってしまいます。
2歳1ヶ月の長男と生後3ヶ月の長女で、毎日がてんてこ舞いです。夫に手伝って欲しいのですが、仕事の忙しさを理由になかなか協力してくれません。仕事が大変なのはわかるし、日曜日はできることはしてくれますが、時には付き合いで飲んで帰ってくることもある夫に腹が立ち、長男に当たってしまうのです。
A:夫に気持ちを伝える工夫を
幼い二人のお子さんの世話を一人でこなすのは大変なことです。子どもに当たるべきでないと分かっていながら、ブレーキがかからないのは、夫と十分に意志の疎通ができない苛立ちが原因でしょう。夫も協力はしてくれているので、これ以上の要求はできないという思いがストレスになって、子どもに当たってしまうという悪循環ですね。
これを断ち切るためにも、あなたが夫に何を求めているのかを、もう一度考えて直してみませんか。何か手伝って欲しいというよりも、一緒に子育てをしている実感が欲しいのではありませんか。育児に奮闘しているあなたの苦労を分かちあえる言葉や、お互いの生活や将来について話し合う時間が欲しいのではありませんか。
男性は、働いて稼いでくれば、夫・父としての役割を果たしていると考えがちで、妻の胸中にはなかなか気づきません。夫婦の意識のずれを埋めていくために、あなたの気持ちを、メールなどで率直に上手に伝える工夫をしてみましょう。
Q:子育ての価値観が全く違っている夫と別れたほうがいいのではないかと考えています。
3歳の男児。私も夫もフルタイムで働いています。夫はマイペースで短気で、家庭には関心がなく、家事も手伝ってくれず、休みは夕方まで寝ています。自分の気分で子どもを叱ったりするので、価値観が全く違うと感じます。こんな家庭で子どもを育てるよりは、別れたほうがいいのではないかとも考ますが、決心がつきません。
A:思いつめている気持ちを話して
育児は母親一人で担いきれるものではありません。夫婦で協力して、苦労を分かち合ってこそ、子育ての喜びも倍増するといえるでしょう。でも現実には、あなたの夫のような男性も、まだまだ少なくないのが現状です。
フルタイムで働いていて、なお育児の大半を一人で担っているのは、さぞかし大変なことでしょう。夫から、具体的な協力はおろか、精神的な協力も得られないのは、何より辛いですね。離婚を思いつめるお気持ちも無理はないと思います。
ただ、ここまであなたが思いつめていることを、夫は本当にわかっているのでしょうか。あなたは我慢強い方のようですから、あなたがどれほど悩んでいるのか、よく伝わっていないのかもしれません。
真剣にもう一度ぶつかってみませんか。この機会に、「今の家族のあり方」以外の方法が、創り出せるかもしれません。例えば、お父さんと子どもとの時間を創ってみることで、お父さんが子どもとの付き合いに目覚めることもあります。
Q:夫としつけを巡る考え方が違い悩んでいます。
5歳の男児と2歳の女児。夫としつけを巡る考え方が違い悩んでいます。夫は几帳面で、子どもは幼いうちに事の善悪を教えなければと、厳しく当たります。私は大らかに育てたいのですが、夫は「おまえが甘やかすからダメなのだ」と言います。親の方針が違うと子どもが混乱すると思うのですが、夫のやり方に納得できません。
A:色々の価値観があっていい
父親と母親の育児方針が多少違っていることは、不安でしょうね。でも、それほど深刻に考えなくともいいと思います。価値観は、むしろ多少違っていた方が、色々の考え方があっていいと子どもが判断して、社会性の育ちがよくなります。
そういう意味で、父親と母親は接し方が違っていていいのですが、あまりに違いすぎると、子どもは父親の前と母親の前では、態度を変えるようになりがちです。特に父親が厳しい場合には、父親の前では本音がいえず、母親の前でだけ本音を言うというような関係になります。
ただ、そういう親子関係がダメというわけではなく、全体としてバランスがとれていて、子どもが本音を言いたいとき、きちんと聞いてやる関係がどこかにあることとが保障されていれば、ちゃんと育ちます。
お母さんは、お父さんに厳しくしすぎなくても良いのではないかということを言い続ける一方で、「まあ、うちは仕方がないか」というような姿勢で接してやることが大事でしょう。
Q:夫が子どもの話にあまり興味を持ちません。
子どもの色々な話に、夫があまり興味を持ちません。子育ての大変さを、夫が分かってくれなくて、ストレスがたまります。ときに何もしてくれなくても、ただ、私の話を聴いてくれるだけでいいし、分かってくれるだけでいいのですが。
A:パパのお留守番育児を
あなたのパートナーは「自分も母親だけで育てられてきた」のか、あるいは「仕事と両立している女性もいるのに、子育てだけしている妻の何が大変なのか」と思っているのかもしれませんね。子どもは確かにかわいいけれど、子どもだけと向き合っている毎日が続くと、煮詰まってきてしまう気持ちは、ことばで説明してもなかなか分かってもらえないものです。さらに、あなたの心の底に「仕事を辞めて、子育てを選択した自分を認めて欲しい」という気持ちもあるのかもしれません。
子育ての楽しさや大変さは、話だけではなかなかな理解してもらえるものではないのです。今、「分かってくれるだけでいい」と決めてしまわずに、子どもの成長に、お父さんも直接、関わってもらいましょう。まず1時間くらいから、ママが1人で出かける「パパのお留守番育児」をやってみませんか。その時間をだんだん長くして、一日子どもと向きあってみる機会ができると、子ごもと向き合う楽しさも大変さも理解してくれるのではないでしょうか。
Q:子どもの面倒を見てくれる人がいなくなりました。一人で悩んでいます。
2歳の男児。夫は出張がち。私の帰宅も遅いので、同居の母に保育園の迎えなどの面倒を見てもらっていましたが、1か月前、母が長期入院しました。今は、近所の人に頼んだり、早めの帰宅で何とかしのいでいますが、もう限界です。どうすればいいでしょうか。
A:1人で考えず、夫婦で相談を
ワーキングマザーなら誰でも経験し、「悩む緊急事態!」ですね。しかし、子ども自身も、いつもと違う毎日を分かっていると思います。お母さんが余裕なく過ごす様子を、そばで感じ、戸惑っているかもしれません。これからの事をあなた一人ではなく、ご夫婦で考える必要があると思います。早めの帰宅が無理ならば、ファミリーサポートセンターへの依頼も検討してみてはどうでしょう。1時間700から900円で保育園の送迎や家事、子どもの世話などが依頼できます。通常より遅い時間まで子どもをみてくれる保育園もあります。一日一日をその場しのぎで過ごすのではなく、親も子も安心できるような環境をつくるための対応が必要でしょう。
しかし、何といっても子どもにとって、一番は親です。休日だけではなく、毎日時間をつくって、子どもとのコミュニケーションを十分に図りましょう! 子どもは、あなたの頑張りを、きっと応援してくれます!

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